白菜と、うどんが美味しい季節になりました。
うどん、といえば漢字で饂飩(ウドン)と書いてあって、
三国志の本を読んでいる時にみんなでよく食べているシーンが
出てきては、
「食べたい……」
って気分になったものです。
テレビのCM効果と同じですね。
あーー外のお店で饂飩たべたいなー。
さて、饂飩は粉物ですが、楚人の方たちは南方の長江付近に居住して
いるので、主食は米だったそうです。
土地柄がちがうので、とれる作物も違ってくるのだとか。
中原の方は粉物が中心。饂飩…じゃないかもしれませんが。
お饅頭…とか?パンぽいものも焼いてそう。ナンみたいな感じの。
ということで。
項羽と劉邦 King's War です。
第3集 『劉邦、嫁を取る』この回は、ただひたすら、劉邦付近の生活模様が描かれます。
まず、前回の最後に蕭何(しょうか)さまと一緒に葬式をしているシーンがありました。
そこの続きから。
(葬式なんかの世話は、仕事のひとつです。人を集めたり、取り仕切ったり、
そういうことをうまくやれるだけで、尊敬されるのだとか)
そこでちょっとしたもめ事が起こる。
演奏するはずのやつらが、言われただけの金をもらってない、と騒ぎ出します。

騒いでるのはこちら、周勃(しゅうぼつ)。
「5銭といったのに、3銭しかもらってない」
そこはひとまず劉邦が残りを払っておさめます。
で、5銭と約束したのは蕭何さま、金を直接、渡したのは盧綰(ろわん)。
「3銭しか蕭何さまにもらわなかった」
と主張していますが、あの蕭何さまが約束をやぶるはずはないので…。
「盧綰、ほんとにもらったのは3銭か?」
「ほんとです、3銭です」
「ほんとだな。なら蕭どのが約束をやぶったんだな」

「おれが盗みました…」
最後には盧綰がゲロっちゃいました。この大馬鹿ヤロウが!!
といったところですが、劉邦は「ウソをつきとおせ」と言って
盧綰をかばう。そういう清濁のみこむ感じは劉邦の得意技ですね。
そいういうことで、「アニキーッ♡」となる奴らがいっぱい出てくるわけです。
で、今度は曹氏(そうし)の居酒屋でまた騒動が。
どうも、「金を忘れた、今度来た時に払う」と言っている役人と、
「今、払え!」と言う曹氏がもめているようです。
役人とは、こちら。

夏侯嬰(かこうえい)だ。
劉邦はかけつけて、「誰のシマだと思ってやがんだ」とチンピラ丸出しで
喧嘩をしますが、素手でやりあうのみ。
でも最後に剣を抜いた夏侯嬰を、その場に居合わせた樊噲(はんかい)が
斬ってしまいます。劉邦は「なんで斬ったんだ!」と叱りつけて、夏侯嬰を医者のとこへ。
素手でならとにかく、刃物で刃傷沙汰を起こすのは秦の法にふれます。
バレたら大変。夏侯嬰も劉邦も逮捕される。
てことで、医者のとこで目を覚ました夏侯嬰は、劉邦が金を払って、
ドクターに、「このことは内密に」と頼んでやってるのを見ます。

劉邦お得意の、誘惑タイム。
(左で寝ているのが夏侯嬰)
「アニキ、俺たち、気が合いそうだな」
コロリとやられる夏侯嬰。早いな、オイ!!
その後、この騒動はお役人の耳に入って(あたりまえ)、
夏侯嬰も劉邦も捕まって折檻を受けますが、ともに口を割らないので
事件そのものはうやむやになります。
ちなみに、セッカンしたお役人はこちら。

曹参(そうしん)です。
蕭何さまの部下。
ま、この件がうやむやになったのは蕭何さまが曹参に
「劉季(りゅうき)は私の友人なのだ」
と言って手を回してくれたからです。
ありがとう蕭何さま。

この顔に言われたら、曹参も、「なんだそうなのかー」て感じに微笑んでくれました。
この2人はとても落ち着くタッグです。
真面目なお役人。
で、うやむやついでに仲良くなろう。
てことで宴会。

ニッコニコ。
よかったね。
劉邦も夏侯嬰もムチで打たれたり大変だったから、まーいいか。
やったのは曹参ですが。笑
前半はこんな感じ。
ここまでの新キャラ紹介。
■劉邦組
■周勃(しゅうぼつ)
葬式さわぎ以降、そのまま劉邦のチンピラグループに仲間入りした。
どうも楽器の演奏ができるみたいです。
BGM風に演奏してくれたりします。
今後もずっと劉邦にくっついて戦っていく仲間。

■夏侯嬰(かこうえい)
沛県の役人。蕭何さまの部下にあたる。
居酒屋さわぎのあと、コロリとやられて劉邦の組になる。
なにかと頼りになる奴で、今後も劉邦にくっついていく仲間のひとり。

■曹参(そうしん)
蕭何さまの部下。直属の部下というか、だいたい2人で働いている。
なので、この2人は劉邦の子分というわけではない。
蕭何さまの言うことをよくきく。武将としても働いていく人。
長くなってしまったので、前半はここまで。
後半はのちほど~。
後半は嫁取り話です。