あっという間に過ぎ去った8月
なんですが。
まずはちょい宣伝。
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9月10日までやっておりますので。
ぜひご参加ください。
あと9月10日にはカイニスの最新回も
更新されます。
よろしくどうぞ。
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コチラ
ハイでは本題です。
8月は3本鑑賞となりました。
というのも、ホントは4本だったんですが
電車に乗り遅れるという痛恨のミスで
1本観られなかったんですね。
それは9月1日の
映画の日(かなり多くの映画館が毎月1日を
「映画の日」として鑑賞料金を安くしている)
に観ました。
それが最高だったのでこの記事に入れるかは
書きながら決めます笑
あんまり長くなったら9月に。
(なんか9月も長くなりそうだから
こっちに入れた方がいい気もする)
■1本目
『イップ・マン 完結』

元の題名は『イップ・マン4』だと思いますが。
宇宙最強ドニー・イェン主演作
『イップ・マン』シリーズの完結です。
イップ・マンは実在の人物で
ブルー・スリーのお師匠であり
詠春拳という中国武術の達人だった人。
ということですが。
わたしも映画を観るまで存じませんでした。
(ブルー・スリー弱者でもあるのでさもありなん)
とにかくカンフー映画の代表的シリーズの
ひとつであると思います。
このシリーズは
カンフーアクションシーンがどれも
素晴らしくて、カンフー映画の様式美も
入れつつ新しい発見もあるので、
ぜひ観ていただきたい。
配信にたくさん来ているのでお家で
過去作品も楽しめます。
ドニー・イェンを知るにもヨシ!
観終わったあとには
「イップ師匠!イップ師匠…!」と叫びながら駆け寄りたくなること
うけあいです。
(※歴史解釈や話の流れや
中国映画的エモーショナル最重視などに
???となる可能性もございます。
そこはそれ。ご了承ください)
前置きが長くなってしまった…
シリーズ完結となるとどうしても…

完結には
ブルー・スリーも登場します。
たっぷりアクション見せてくれますので
お好きな方はかなり楽しめるかと!
(わたしが弱者なので詳しくはわからなかったですが
ヌンチャクもびゅんびゅんでした。楽しかった)
さて、本編について。
話の流れは師匠が息子さんを
留学させるためサンフランシスコの
高校を訪れてゴタゴタに巻き込まれる。
というお話。
ネタバレなしで好きなところを
抜粋していきます。
イップ・マンシリーズは<話の流れ>が
ほぼ同じで様式美と化していますので
観る方も安心して観ていられます。

まずは同じ中国武術の師匠と一戦。
ベジータ戦ですね。のちに仲間になる方です。
画像右の師匠は
太極拳の達人です。
太極拳といえば<朝の運動>でしか知らなかったので
まさかこんなにカッコいいとは…。
相手の攻撃を包み込むようにして間合いに
ぎゅっと入ってくる動きがかっこよくて。
だいたいあるこの<イップマンVS武術師匠>の
アクションは美しくて惚れ惚れするのですが
今回もよかったです。
太極拳師匠はこのあとも戦闘シーンがあって
佇まいも動きもとても好きでした。

お次は中ボス戦。
武術師匠同士の戦いのあとは
異種格闘技戦に入ります。いつもの流れ。
イップ師匠は好戦的なタイプではないし
だいたい巻き込まれ型なので他の師匠が
何人か倒れた後に颯爽と立ち上がります。
今回の相手はアメリカ陸軍の空手家。
中ボス戦は師匠が7割くらいの力で
ねじ伏せるので、師匠の余裕を持った
戦いが見どころです。
とても美しい…。
こういう時はまわりに他武術のお弟子も
たくさんいるので、師匠が相手を倒すと
観客のボルテージもMAXになり
歓声をあげて舞台に上がっていきます。
観ているこちらもあやうく席を立って
「イップ師匠~~!」
と駆け寄ってしまいそうになります。

今回サンフランシスコで師匠が
偶然知り合う太極拳師匠の娘さん。
高校でチアをやっていてかなりえぐい
嫌がらせも受けますがサッパリと対応していく。
この子がチアのボンボンを振りながら
「イップおじさんが1番よ!」と言っていました。
「その通りだよね娘さん…」
としみじみしたり。

最後はボス戦です。
『フルメタル・ジャケット』かよ、と思う軍人が相手。
相手がパワー系なので小柄な師匠が
どう戦うかというところ。
シリーズを観ているとぐっときちゃう
師匠の連打には不思議な涙が出てきて
しまいます。
(すごいスピードで相手の体の一か所を
連打する攻撃。早すぎる)
師匠はたいてい
「相手に致命傷を与えないように戦う」のが常ですがボス戦だけは100の力で
詠春拳を使うのでそれだけで泣けてくるという
いつものボス戦。
拳をにぎり興奮していたので
正直よく覚えていません…!!!!!笑
まずい。イップ・マンが長すぎる…。
えーと、とにかく楽しかったです。
観ている間ずっと楽しかった。
師匠がきっちりコレクト・コールをかける姿も
よかったし、突然師匠を訪ねてきたかと
思ったら移民局(だったと思う)にいるアイツも
よかったし、過去作のシーンが出てきたとこも
よかったし、エンドロールには
「終わってしまった…」
とボー然としてしまったし。
川井憲次さんの作ったテーマ曲が
ばばーんとかかって泣けました。
とても素晴らしい映画鑑賞だった。
感無量です。
■2本目
『ブエノスアイレス』
厳密には旧作なのですが、
はじめて観たので。
渋谷シネクイントさんが2周年記念で
旧作をいくつか流してくれていて
それで観ることができました。
ありがたや。最高でしたこれ。
1997年の香港映画。
ウォン・カーウァイ監督脚本製作。
カンヌで監督賞を受賞しています。
wiki情報によるとかなり混乱を極めた
撮影現場だったらしいのですが、
そのせいか映画自体も粗削りで殺伐としており、
その中にキャラクターの感情が入り混じって
えらいことになっていました。
これが結局1本の作品としてまとまっていて
すごかった。
よく作ったなこれ…というのが観終わった感想。

アルゼンチンを旅するカップルの
ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)。
<イグアスの滝>を目指すも道に迷いケンカ別れをしてしまう。
旅費がなくなったため現地のバーで働くファイは、
ある日ウィンと再会して―という物語。
愛はあるがうまくいかない2人の
ぐちゃぐちゃな感情がいったりきたりするのを
ずっと見なくてはいけないのですが
編集テンポと俳優陣の魅力のせいか
ぐっと魅入ってしまう感じの映画でした。

レスリー・チャンは相変わらず美しかった。
破天荒でファイを振り回しますが
たぶんかなり好きなんだろうなという印象。
なぜかファイに優しくできないし
いつも混乱の中心にいます。
愛されてる甘えもあったんだと思うけど、
なんだか悲しいキャラクター。ぴったりでした。

トニー・レオンも相変わらず。
根が真面目で振り回されては
イライラしているのにウィンに囚われていて
離れきることができません。
根が真面目すぎるがゆえの狂気が
目の奥にあってかわいそうだった。
これ以上続けたらいつかファイが
ウィンを刺すかもなと思いました。

混乱の中に颯爽とあらわれる青年、
チャン(チャン・チェン)。
急遽撮影に加わったということですが
映画の中でもその通りで彼の周りでは
混乱が収束されていく感じがしました。
ファイが転職した先の中華料理店で
働いていた子ですが、登場した瞬間に
「あ、やっと希望の光が…」と思えて
ほっとした。
チャン・チェン自身の雰囲気も妙に
落ちついていて、ファイを好きだけど
距離を保ち、彼と仲良くなるうちに
ファイの混乱も収束に向かうようでした。
この子がいて本当に良かった。
主要登場人物はこの3人のみです。
アルゼンチンは香港の真裏にあるそうで
そこでの愛憎劇の混乱と収束を見て、
香港で終わりを迎える物語。
とてもいい映画でした。
すごく映画館むきだった。
家で観てたら辛くて途中で休憩したり
しそう…でもじっと観るべき映画でした。
(そんな予感がしてて観るのをがまんしてた。
大正解~!)
こうやって劇場で旧作を観られて
嬉しいです。
ウォン・カーウァイ監督作には何回か
「も~ウォン・カーウァイ…!」
と思わされて遠慮していたけど
古い作品は気が合うみたい。
『恋する惑星』もそのうち観たいです。
■3本目
『2/1の魔法』

こちらはラジオの課題映画だったので
観ました。
ディズニー&ピクサー作品ですね。
そこまでディズニーにもピクサーにも
愛情がなくて新作は毎度チェック!
というわけでもないので
「ほーん」くらいのテンションで観に行き
「ほーん……」くらいで帰ることになりました。

かつては魔法に満ちていたが、科学技術の進歩にともない
魔法が忘れ去られてしまった世界で暮らすエルフや
ケンタウロス、ドラゴンたち。
主人公のイアンは自分が生まれる前に亡くなってしまった
父親に一目会いたいと願っている。
誕生日を迎えたその日に父親の残したプレゼントが出てきて―
という物語。
オタクな兄と父の残した魔法を
完成させるためのアイテムを捜す旅に出る。
というファミリー映画です。
わたしは「<魔法>というモノの扱いって難しいよな」
と常々考えていたので<魔法>の話と聞いただけで
「いやな予感がするなぁ」という予感が的中して
しまった感じでした。

主人公が魔法を使えるのが
<元々あった素質>なのはまぁいいとして
うまく使えない魔法がなぜうまく出来るように
なるのか、心に灯をともすとは…??とか。
<魔法>というのはロジックや制限を設けないと
結局<なんでもできてしまう>ことになり
非常にご都合主義的に見えやすくなって
しまうと思うので。
そういうが辛かったり、
<種族>が持っていたはずの能力の開花、
それが自分自身だ、というのも
「個性とは…」と悩んだり。
(映画的にはグローバル化による民族の
個性が曖昧になっていく問題や、
歴史を受け継ぐことの重要性を描いている
ことはわかったはいるのですが)
えーいろいろ書きましたが
いいシーンもたくさんありましたし、
ラストの父親との仕上げもよかったですし、
兄との関係に気がつくのもよかったですし、
「なんじゃいこりゃ」とは思いませんでした。
ただ。
気が合わなかった……
ということかと思います。
<魔法>を扱うのってやっぱり難しいなぁ…。
長くなりすぎた…!!!
以上で終わりにします。
ほんとは8月中に観るはずだったのは
『パブリック』でした。

これですね、ほんとに素晴らしい映画でした。
詳細はまた9月分で書きます。
まだ上映してるのかな。オススメです。
淡々と心に響く映画。ちょー好みでした。
ということで、8月は3本鑑賞で
香港映画大当たり!な夏となりました。
イップ・マンについては積み重ねた影響もあるけど
それでも楽しかったな…
イップ・マンは3と4が大好きで、
3を観た方はぜひともスピンオフの
『イップ・マン外伝 マスターZ』を
御覧いただければと思います。
これもイップ・マン本編とは違う味を
だしつつも最高です。
9月はすでに2本観てまして、
なんと2本とも最高でした。
いい出だし。ムフフ。
これから
「観る前から最高とわかっている」
ドキュメンタリー映画
『行き止まりの世界に生まれて』も
控えていて、9月もいい予感が
止まりません。
あ~早く観たい…!!!!!
ではここからはいつもの
電子販売中のマンガや
紙本の通販、
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