なんか涼しくなってきましたね。
真夏みたいになったり涼しくなったりよくわかりません。
ただ風邪とか全然ひかないタチなので寒暖差で思うのは
「毛布いつしまったらいいんだ」
くらいですが。
さて映画のお話。
先日観に行って感動したものです。
「夜に生きる」というベンアフ主演監督作を観にいくつもりでいると、
仕事が1日追加で増えてしまい、翌日には「夜に生きる」が
朝イチの回になっており、早起きがクソ苦手な上に(低血圧)
仕事つづきの翌日は目覚ましなしで起きたかったので
ベンアフを諦め、コチラの映画に変更した。
という経緯で観た映画。
20センチュリー・ウーマン
ですが、
もともと観るつもりだったしすごく楽しみでもあったので
特に迷う必要もなく「夜に生きる」をスルーしたのでした。
ごめんベンアフ…もうすぐ公開終わりそうなのに…。
ま、その、ザ・コンサルタントでベンアフはおなかいっぱい
気味だったし…。
間に合いそうだったら観るからね…。
さて、「20センチュリー・ウーマン」はまだ公開したばかりですので、
ネタバレはしないように書きます。
とても画が美しくて、人々の距離感や会話や間の美しさが
心に染みる名作です。
オススメでございます。

舞台は1979年のサンタバーバラ。
服がみんなカワイイことカワイイこと。
40代(40歳だったかも)で子どもを生み、のち離婚した
シングルマザーと、現在は15歳になった息子と、
同じ家に間借りしている2人と、幼馴染の女の子との、
日常話です。

70年代の終わり頃について詳しくなければなんてことは
ありませんので、彼らの日常を楽しめばオッケーです。
音楽知識なんかあるとより楽しめそうではあります。
とにかく画面がキレイで楽しめるし、
会話や、微妙な距離の変化など、日常を描くだけの中に
たくさんの見所がつまっています。
みんなかわいい。親子関係がかわいい。

で、息子ジェイミー役のルーカス・ジェイド・ズマンくんの
かわいさは尋常ではなく(これ写真だと全然わかりませんが、
動いている時や、目の美しさがすごい)、あと他のキャストも
すばらしい。お母さん役のアネット・ベニングさんもステキだったし。
登場人物がとても少なくて、主要はほんとにポスターに写ってる
5人のみです。
観やすくて、ゆっくりじんわり観られる作品です。
わたしが劇場で観ているとき、お隣に座っていた老紳士
(中折れ帽かぶってこられていた。オシャレー!)
と、笑いのツボが同じで楽しかったです。
いい劇場体験でした。
心に残る作品となりました。また観たいなぁ…。
コチラの作品、監督はマイク・ミルズ監督。
サンタバーバラ出身の元デザイナー。
(画面がオシャレなわけだよなぁ)
この監督の前作が
「人生はビギナーズ」と
いう作品なのですが、

わたしこれも大好きで。
ユアン・マクレガー主演の映画なんですが、晩年になって自身は
ゲイだとカミングアウトした父と、父が亡くなったあとに出会った
美しい女性と、あれやこれやの中で生きる男の話で、
話の運びとか画面の美しさとか心に染みる作品です。
で、これは
監督のお父さんをモデルにした映画で、
今回の20センチュリー・ウーマンは
監督のお母さんを
モデルにした作品なんだそうです。
この2作品、明らかに同じ演出手法を使っている部分が
ありまして(わたしはミルズ監督作をこの2つしか見ていないので
これが監督のどの作品にもある手法なのかはわからないん
ですが)、
この2作品はセットなのかな?と
20センチュリーを見て思いました。
そう思うと見比べてみるのも面白くて、(「人生はビギナーズ」の
お母さんも不思議で魅力的な人だったなぁ)、
ということで、ミルズ監督作はこの2つを見るのをオススメしたい!
どっちもおもしろいし!!!
あ~~いい映画を観ました。とても好き。
最近はずっと見直したりしそうだな、と思える映画にたくさん
会えて幸せです。
楽しい。
では最後に、「20センチュリー・ウーマン」の
ラストカットでかかっていた曲をご紹介。
映画「カサブランカ」でシナトラが歌っている歌ですが、劇中で
シナトラ版か、こちらのオリジナル版かどちらがかかっていたか
失念してしまったので、好きな方を置きます。
映画のラストのナレーションと、この歌と、映像に
どかん!と心うたれて最後の最後で号泣しました。
キスはただのキスで
ため息はただのため息で
大切な基本的なことは
どんなに時間がたっても変わらないという感じの歌詞です。
As Time Goes By