ふへへ…やっと休みだ…と思っていると仕事が入ったり。
世の中とはそういうものなのだ!
ちょっと疲れてきましたが、もっと秋めいてくれると元気が出ると思う。
でもまだ日中暑いです。
窓の外の金木犀がどんどん香ってくるのにな。涼しくなってくださいヨー。
カーディガンとかジャケット買いたいし。
あと丸襟の白いシャツも欲しい。
涼しくなると物欲もでてきます。おなかもすくなぁ。

なんか目黒の方に欧州ものとかの服とか家具とか売ってる店が
あるっぽいんですよ。行きたいなー。
ここから本題。
高野文子さんの10何年ぶりといわれる新刊。
『ドミトリーともきんす』!!

画像は宣伝サイトから拝借。
泊まり仕事に行く時になんとか買いました。
時間がなくて焦った。
新刊本の棚を探しますがなく、まんが本の棚をうろつきますがなく、時間もない!
「入れてないのかな!?でもこのあたりで1番大きい本屋なのに!?」
検索機でぺぺっと探してみると、どうもまんが棚にはないらしい…。
なんだか奥の端の、サブカルっぽい棚に。
なんでこんなとこに???と思っていると、なんと本のサイズがB5!でかい!笑
一瞬、じぶんでもまちがいかと思いました。笑
さ、探してるのこれじゃなかったかな!?とか。
でもまちがいなく、これだー!

わーい、うれしー!
電車で2時間ちょいかかる道のりの間に熟読!
熟読にふさわしい素晴らしい本です!
というのもこれはただのまんがではありません!

実在の4人の科学者(昭和期の方々)が学生で、同じ寮に住んでいたら、
という内容で、寮母さんのとも子さんと、その娘のきん子ちゃん、
2人と彼らの交流を描きながら、彼らの著書についての紹介もふまえています。
もーーー
すごい本だったーーー。
さいこうに素晴らしいーーー。

学生さんは4人。
朝永振一郎クン、牧野富太郎クン、中谷宇吉郎クン、湯川秀樹クン。
(トモナガ君、マキノ君、ナカヤ君、ユカワ君)
学生さんはみんな、手塚治虫せんせい風のタッチで描かれています。
か…かわいい…っ。
わたしはドイツ留学中の日記『帯独日記』がかわいらしい
トモナガくんがとても好き。
いやでもみんな好き…!!
高野文子さんはあとがきで、
『まずは、絵を、気持ちを込めずにかくけいこをしました。』
『自分のことから離れて描く、そういう描き方をしてみようと思いました。』
と書かれていらっしゃって、(これは本のコンセプトというか、
いろんなことに関わっている大事なとこですが詳細は省略いたします)、
そのため製図ペンで描かれた画面はとてもシンプルな線で作られています。
そこがまた美しいんですが、そのために!そのために輝くこのセンス!!
センスって言葉も軽々しいくらいの、この、構成力というか、画面の作り方から、
台詞のタイミングや、構図の美しさ!!
「うわ!才能が!才能に目が焼かれるー!」
高野文子さんの作品を読むといつもこうなります。
頭の中を洗濯されたみたいにスッキリできます。
や~こんなに新しい世界をいただけると恐縮してしまうな。
なぜこんなにすごいのか、と思うと執拗に読み返すクセがあるので、
しばらくこの本は常に机の上に乗ることになるかと思います。
わざとセリフを読まずに絵だけを、絵コンテを見るように見ていっても面白いです。
カメラワークの巧さが伝わってくるなぁ。
あー…
勉強になるー……。
とにかく素晴らしい本です!!
科学者の方々のお話もとてもおもしろい!!
オススメです!!
高野文子さんの作品はコンプリートしていないのですが、
(しないとなー)
特にしょっちゅう読み返すのは、『奥村さんのお茄子』という作品。
65ページくらいある読み切り作品で、『棒がいっぽん』という本に収録されています。

コマ割りの非常に特殊な作品で、コマ割りが、というのかなぁ、
ほとんど映像作品をそのままマンガにしたような感じです。
リズムも独特。
カメラがズームしていくような表現や、パンする(上下や左右にふる)表現が
そのまま絵で描かれています。
うわー、こんなのいっぺんやってみたいなぁ、とは思いますが、
正直、作業量を考えただけで吐き気が…オエエ…。
しかしあの描き方こその説得力がこの作品にはあるよなぁ。
すばらしいなぁ。
漫画にしろ、活字本にしろ、映画にしろ、
ステキな作品に出会うとうれしいですね。
手塚せんせいが、創作するなら、そういった素晴らしいものをたくさん見るようにしなさいと
いうようなことをおっしゃられていたそうですが、さすが神さまだ…。
そうだ、そうしよう!素晴らしいってなんだろな!?
手塚せんせいの大好きなクラシックとか!?
と、血迷った時期もありましたが。
(↑クラシックがどうの、ということではなく、
まったくわからないものにチャレンジして理解が及ばず玉砕した)
や~まだ観たいものはいっぱいあります。
ひとまず10月は上旬に映画が2本。
あと、ラーメンズの小林賢太郎さんの美術展やってるって同居人から聞いた。
まじかよ!?もうすぐ終わるの!?知らなかった!
うわー時間がないんだけど行けるかな!?
コントや演劇のために作った美術展だそう。ポツネンとかオサレやからなー。
焦っております。い、い、行きたい。
ラーメンズも大好きです。
演劇もいいですが、やっぱり舞台で見るならコントかな。
あの空気感たまらんですよ。
コントとコントの間の暗転した舞台にも油断できない。
片付けながら、次の準備しながら、なにかやってる時がある。
笑った~。
ゲラゲラ笑ってる間って幸せ。