次回のCOMITIAが通常より開催日がめちゃくちゃ早いことで、
びっくりするほど時間がなくなっております。
ほったらかしですみません。
つか、軽く1ヶ月は予定が早まっておりまして、いつもなら「余裕だぜ♪」という
スケジュールで描いていたのが、「よく考えたら…いつもと違うんだった…」と
絶望するにいたりまして、これもう最悪新刊落としそうな気が…してます。
か、描いてるんですけど…諦めずっ。
いよいよダメだと思ったら…どうしよう…
「楚漢読本2」みたいなコピー本でも作ろうかな…。
まだどうなるかさっぱりわかりません。
ちょっと雑でもいいから「METEO」の3巻を出したいのが本音です。
でもホントに…時間が……。
絶望的なスケジュールのことは置いておきまして。
なんと次の号がもうすぐ発売されるので先に美軍師の8話について
やっておこうと思います。
現在発売中の
まんがタイムオリジナル10月号に掲載していただいております。

今回はなんと巻中カラーいただきました。うれしい。
とはいえ誌面にのるカラーは人生初でしたのでえらい苦労したり…。
しかもカラー苦手だし…
そのうえ絵の練習もキライなダメ人間なのでカラー練習もせずのぶっつけ本番で
描かせていただきまして、その、「張良の髪の色こっちとこっちで違うくない?」とか
そういった話は
「笑って許して♪(若い人にはこれ通じないか…?)」ということで、
生暖かい目で流していただければと思います。笑

さて、項羽関係の話が今回も続きました。
項伯が軍に所属していたかどうかなど、いろいろ推測まじえて
描きましたが項伯と張良が並んでるのを描くのが楽しかったです。
もうちょっとやりたいとこでしたが、でももし続けられれば項伯は後に
長いこと出てくるので、そこまで描ければうれしいです。
項羽については、史記に書いてあるとおり、
「文字を習ったが覚えられず」という展開になりました。笑
この子は自分でも
「文字は名や姓が書ければ十分だ」と豪語しておりまして(史実)
ハナから覚える気はナシといった雰囲気です。
(それとも、本当に勉強が苦手で覚えられなかったのか…?
それにしては最期に
美しい詩をうたったりして、どっちやねん、という感じです。
私はこの詩も司馬遷か誰かの創作じゃないかと疑っているんですが、それだと
ドラマがなさ過ぎるので、やっぱりあれは項羽が詠ったということなのかな…)
戦国武将みたいに教養として詩だけはできたとか、そういうこともあるかもしれません。
(↑情報収集のための連歌会などがあったため必要だった)

項羽回はここまでということで、張良はまた移動します。
移動先でまたいろんな人と出会う予定ですので、お楽しみに
お待ちいただければと思います。
アイツの再登場も??という感じになっております。
最後に。名前の話。
昔の中国の人の名前は、姓、名、字と分かれています。
(これにプラス役職などがついてくると呼び方もまた変わったり)
(有名どこでいうと、
諸葛亮孔明は、諸葛、亮、孔明で分かれてます)
ただ、楚漢メンバーはとことんみなさん情報が少なく、フルネームがわかっている人は
ほとんどいません。そういうこともあって、ほんとはある
「呼び方の決まり」みたいなもの、
普通はこんな風には呼ばないはず、みたいなところは全部無視しようということにしています。
そういうことで、フルネームわかり組の
劉邦と項羽についてですが。
劉邦は、姓は劉、名は邦、字は季です。
なので、まー普通に呼ぶなら
「劉季(りゅうき)」と呼ぶのがいいかと思います。
ちなみに、この季というのは「季(すえ)っ子」という意味で、それ以上の意味はなさそうです。
(※史記には「沛公」「漢王」「高祖(劉邦の廟号)」と書かれてあります。役職名)
ただ、なぜか
劉邦という呼び名が主流になっておりまして、
(本国でもそうなのかな??ドラマを見る限りどちらもありなような…)
理由はわかりませんがこの主流に基本的にのっかる形にしています。
4コマだし、わかりやすさを重視したいのもあります。
登場して
「オレは劉季!」って言われても
「誰やねん」となるのは嫌だし……。
項羽についても同じくです。
項羽は姓は項、名は籍、字は羽です。
こちらはそのまま「項羽」と呼ぶのが主流になっているのでいいはず…なんですが。
どうも字(あざな)は成人男性につけるものであるようでして。
(このあたり詳しくありません。すみません)
項羽は登場時6歳なので、はて「羽」と呼ばせていいものか…とも思ったんですが。
やっぱり、名前を呼ばれるところで
「項籍!」にしたら、
「どこの子やねん」となりそうでやめました…。
コチラもわかりやすさ重視ということでやっております。
張良も、同じく。
張良は姓が張、名が良、字が子房(しぼう)です。
主流の呼び方が「張良」ですので、こちらもそのまま
「張良さま」ということで
進めています。
ちなみに、どうしても
「子房」をある程度呼んでおいてもらいたい、
「子房」も少し浸透させておきたい、という意向で張良も子どもの頃から学問の先生には
「子房」と呼ばれています。
そこらへんはお気にせずさらっと読んでいただければ幸いです。
(張良子房が本名じゃないんじゃないか説もいったん置いておきます!)
ということで、次号は9月27日発売です。
美軍師張良は9話目が掲載予定となっております。
よろしくお願いします~!