ちょっとほったらかしにしてしまいました。
すみません。必死になって作業しておりました。
マッドマックス以外に時間をさけなかった…。
引こもりすぎて言うこともないので、サクサク本題に参ります。
項羽と劉邦 King's Warの、19話になります。
まだ19なのか…我ながら遅いなぁ。
第19集 『章邯出撃』えーーと…前回はなにがあったんだっけか…。記憶があやふやです。
劉邦(りゅうほう)は負けて戻り、項羽(こうう)は大将軍になって鼻高々、
章邯(しょうかん)と晨曦(しんぎ)の姫さまが裏工作のどさくさで結婚することに。
そんな感じだったでしょうか。
で、劉邦の方で騒ぎがおこりました。(いつものことだけど…)
トラブルメーカー雍歯(ようし)が、
沛県の後家の奥さんを襲ったっていうので逮捕されました。
「軍規をさだめよう」と、縛りをきつくした直後の出来事。
19話はその続きから。

雍歯は、縛られて劉邦の前に連れて行かれ、「なんだってんだ!?」と騒ぎますが、
「女を襲っただろう」と聞かれて、
「ああ、そのことか。やった。それが何だ!」と、あっさりゲロちゃったので、もちろん処刑です。
死罪だ!見せしめだ!ということで、翌朝、沛県の見物人を集めてこのとおり。
前をキビシー顔の蕭何(しょうか)さまが歩いておられます。
罪状をよみあげて、さーー斬っちゃうヨー、というところで、民衆の中からひとりの女性が
飛び出してきて、泣きながら叫び始めました。
どうやら、雍歯に襲われた後家の奥さんのようです。奥さんいわく、
「襲われたんじゃない!自分の意思です!」
とのこと。
「嫁ぎ先でイジメられて、夫が死んでからは地獄でした」
とか。まぁ、不憫ですね。たしかに意地の悪そうな姑のババァ(おっと口が悪い)
でしたが。まーそんなとってつけた話は置いておきましょう。
とにかく、襲ったんじゃないから助けてくれと、命乞いに来た様子です。

それを見ている、劉邦とゆかいな側近たち。(並び方がいいなぁ。かっこいいなぁ)
画像が悪くて顔がぼやけてますが(すみません)、久しぶりなので紹介。
左から、盧綰(ろわん)、夏侯嬰(かこうえい)、
曹参(そうしん)、周勃(しゅうぼつ)です。
(両はじは、モブ)
話を聞いた劉邦は、「掟に従えば死罪だが、合意の上だと女が言っている」、
とはいえ、無罪放免にするわけにはいきません。やるこたやらんとね。
「曹参!」
と、劉邦が怒鳴ると、「はい!」と答えて走ってきた曹参はひょいっと処刑台に飛び乗ります。
まぁ、身軽♡(曹参が好きなのでひいき目)
「軍規を乱した。ムチ打ち50回!」

劉邦の命令で、雍歯はムチ打ちの刑!
元・牢屋番で、序盤では劉邦にもムチくれた経験もある曹参が、華麗なムチさばき!
処刑台にはりついて、奥さんが泣いておられます。
「大丈夫だって。死にゃしないって」
と、じゃがビーのサワークリームオニオン味を食べながらへらへらしていると、
「もっと強く打て!!」と、樊噲(はんかい)が怒鳴る始末。
ごめんよ、雍歯よ。(ヘラヘラ)
ひとまず、劉邦が演説をうってその場はおひらきとしました。
みなさん、兵士が迷惑をかけたら、いつでも遠慮なくどうぞ!!みたいな。
その場を離れてから、兵士にもクギをさしておきます。
「ひとりでも民に恨まれたら、全員が恨まれる」
軍規を徹底することを説教して、
「解散!」
言いながら歩いていくのがおもしろかった。解散!って。
その後。
街を並んで歩く蕭何さまと曹参。
「民は納得していますが、兵が不安がっています」
と、元・上司に相談する曹参。
この2人、ちょこちょこ不仲説を聞くのですが(私自身はまだ列伝を読破していないので
どこの記述かわかりません)、このドラマでは仲良しです。

久しぶりの曹参のアップに思わずパシャリ。
別段、残しておくようなシーンではありません。すみません。
蕭何さまは、とにかく担ぎ上げた以上、劉邦を支えていくしかない。
アイツはそれに足る奴だ、というようなことを言って、陰口たたいちゃいけないぞ、
とのこと。
(後々、ぐーたら韓信を見出してくれる蕭何さまの人材キャッチ力は抜群です。
蕭何さまが言うなら信じよう!)
曹参は、雍歯の奴どうですかね、あんなことがあって大丈夫ですかね、
始末しますか?とか物騒なことも言います。コラコラ。それも、もちろんダメです。
蕭何さまはそのあと、劉邦とも話し合い。
なんにしろ、蕭何さまを頼っちゃうメンバーたち。仕方ない。
兵と民の話をしたり、雍歯はどうする?という話しをしたり。
劉邦は雍歯を、「いつか役に立つ気がする」と言って、そのまま様子をみようと
いうことになりました。
というところで、雍歯の処刑騒ぎはここまで。
何だったのかなぁ、これ…。
さて、場所はかわって。
けっこう大変なことになっている秦の首都、咸陽(かんよう)では。
久しぶりに皇帝スタイルに着替えた胡亥(こがい)が朝廷をひらいて、
いよいよ迫ってきた反乱軍についての報告を聞いています。
10万の大軍が関中(かんちゅう)に現れたと聞いて驚愕していると、
「陛下に拝謁いたします」
と言って、前に出てきたのは章邯。キレイなおべべを着て、無表情のまま、
「私が聞くところによりますと、10万ではありません。20万です」容赦なくご報告。おいおい。
聞いた胡亥はショックのあまり、ふわ~~っと目を閉じると、

ドォタァァー!
倒れちゃった。ははは。おもしろいなー胡亥は。
(この場面では胡亥の顔相撲もみどころです)
「ここまで事態が悪化したのは、大臣たちが殺されてしまったのと、
文武百官が保身のために事実を覆い隠したからです」
と、聞いてるこっちがヒヤヒヤすることを言っちゃう章邯。
趙高(ちょうこう)もいるんだから、口に気をつけて!
じゃ、どうしようか?ということで、討伐に向かう将軍の名前をあげてみますが、全員ダメ。
死んでたり、心を患ってたりとか。らしい…。
ま、誰もいない。困ったよぉ、と顔をひきつらせる胡亥。(泣くな!)
趙高が、「章邯が、索を考えているでしょう」と言うと、

章邯は、用意しといた地図(おおーー!それ欲しい!)を開いて、ご説明。
ま、言うことは前回、趙高に説明したのと同じです。
・敵軍の将、周章(周文)は田舎者、敵も烏合の衆、頭を捉えれば瓦解する。
・驪山(りざん)で働く囚人は10万人。それを監視しているのは元・蒙恬将軍の
兵士たち。これを合わせて秦軍とする。
(※蒙恬/もうてんは、始皇帝の将軍で北方を守っていた優秀な将。暗殺された)
では、章邯の地図はカメラで映してくれませんでしたので、こちらで代用。

(大橋武夫・著 『兵法 項羽と劉邦』 文庫本53ページより参照)
かなりの縮小地図ですが、左から、緑が咸陽、ピンクが戲(き/周章の位置)、
青のあたりに函谷関(かんこくかん)、黄色は陳王のいる首都です。
えーー、咸陽の大ピンチぶりがうかがえます。ここまで食い込まれるとか。まじか。
さて、章邯に請われて、胡亥は囚人たちに大赦の勅令をだし、
章邯も将軍に返り咲きました。晴れて、章邯将軍の誕生です。
その後は。
趙高が、章邯と晨曦の結婚を認めた理由を側の宦官に聞かれて、
遠方におもむく章邯の人質だ、と悪い顔で笑ったり。
出陣前の新婚さんのお別れの話があったりします。

章邯将軍と、晨曦。いいカップルですね。
ここでは、晨曦が遠まわしに告白してるんだけど、気がついてるのかよ章邯は?
という相変わらず遠まわしな会話をしていると、章邯が膝をついて急にポエムみたいな
ことを言い出すから、「あ、気がついてはいたのね。よかった!」みたいな、そんな話。
ま、高嶺の花に片想いしてたけど、思わぬ策略話で両想いの確認がとれて、嬉しいんだけど
策略のせいで晨曦が人質のようになってしまうのが忍びない……。
総じて、
「なんとも…複雑な心境です」…もっと言い方があっただろ、章邯よ。ま、無骨な人なので。
とにかく2人はキチンと想いを伝えあいまして、

章邯将軍は出撃してゆきます。
新婚さんですが、一緒にはいられません。
(手をにぎった章邯が、首をギコギコ動かしてぶきっちょに頷くのはかわいかった!!)

青くてよくわかりませんが、めちゃ雪が降ってます。
寒そーーっ。
章邯将軍は、ひとまず驪山へ向かいます。
恩赦を受けた囚人の縄を解いて、兵士に仕立て上げなくてはなりません。
がんばれ章邯!!
というところで、前半はここまでです。
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さて。
後半では章邯将軍の華麗な活躍が見れるかと思いきや、けっこうナレーションで
省略されちゃったりして、
「おいおいー!監督ー!心理描写に時間かけすぎてアクション少なめですかー!?」
と、マッドマックスでマッドに目覚めた状態ではちょっと肩すかしを食らったりも
するのですが。(状態の方が問題アリか?)
先に言ってしまうと、このあと、陳王の軍は章邯将軍率いる秦軍に袋叩きにあいます。
あっという間に総崩れを起こして残党が散らばり、そこから項羽たちが前に出てくるの
ですが。
(上の地図でいうと、項羽はまだ右下の方にいるし、劉邦も右上の方にいます。
ちょっと遠い。かち合うまで時間がいります)
囚人をかき集めた軍が妙に強いのは、何故でしょうか?
一応、知りうる限りの情報では。
・武器防具が強い/秦はもともと他国より、鉄・青銅器の優秀な武器を作れたんだとか。
プラス、今は他国では刃物は登録制なので集めるのも大変。
・いい武将がいた/武家の章邯には優秀な友人が多かったそうで、
それぞれの囚人部隊を彼らに率いさせたんだとか。
こんな具合です。
武器が強いだけでかなり有利です。
(RPGで装備変えただけで戦闘がちょー楽になるのはダテじゃない!)
あと、章邯将軍はほとんど部隊を分けずに集中突破を繰り返す戦法をとったので、
部隊をあっちこっちに分けていた陳王軍は各個撃破されます。
(おかげで章邯軍の移動は激しい)
グダグダ長文になってしまいましたが、いや~~やっと戦が始まりました。
項羽の初陣ショック記事は長くなってしまったけど、この先はなるだけ
戦いの詳細とかは省略していきたい……身が持たない……。
最後に、前にも書きましたが、地図を引用させて頂いたこちらの本!

おもしろいです。
もうすぐ読み終わるので、読み終わったら紹介記事を書きたいなぁ。