前半と、後半、すごい間があいてしまいました。
すみません。
本題に行く前に、先日あったできごと。
新宿駅を歩きながら、「あ、そうだ、ドニー兄貴の話をしよう」
と思い立ち、

(ナルシストモードの兄貴。肩の筋肉がステキ!!)
となりを歩く同居人に、
「あのさ、ドアン………」
と、言いかけ、ひとりで勝手に赤面するという。

(ドアン・イーホン氏。はいステキステキ。だから好っきゃねん)
そんな出来事がありました。
すぐに「ドニー兄貴が」と言い直しましたが、自分の中で「ドアン」と言いかけたことを
消化しきれず、「さっき言い間違えたのはな、韓信の役の人の」と、聞かれてもないのに
あわてて説明する始末。
たぶん、「ドアン・イーホン」と口に出して言ったことがないので、びっくりしたんだと
思いますが、あーー恥ずかしい…。
誰も見てない駅のホームですっ転んだみたいな気分でした。
兄貴、すいやせん、間違えちゃって。
2人とも大好きなんっスよ。
では、本題です。18話後半です。
前半は…章邯(しょうかん)のカワイイびっくり顔や、しょんぼりした劉邦組をお届け。
つづきは、劉邦(りゅうほう)の話から。
「ここまで惨敗するとは思ってなかった」と、すっかり落ち込んだ劉邦は、
蕭何(しょうか)さまに、「県令の役目は無理でした。蕭殿、あなたがやってください」
とか言い出します。
(あんだけ劇的にひっぱってひっぱって県令になったのを忘れたか!!)

蕭何さまは、「おまえにしか務まらぬ」、とステキな笑顔でなだめすかし。
「今後はおまえが命令をくだせ、私が実行する」ああ、なんて頼もしいお方…!!(私は<漢の三傑>びいきです)
そういうわけで、もうだめだーと言い出す劉邦をなだめて仕事に戻す。
これは今後パターン化します。
なだめすかすのに張良さまが加わればもう完璧。
(もうイヤだー!とすぐ言う劉邦には閉口しがちですが、なだめられるとすぐに元に
戻るあたりが、愛嬌…というか、美点みたいな部分でしょうか)
さて、翌朝。
ぐったりした仲間を集めて、劉邦が話しています。
「みんなどうした、元気ないな。負けたからか?」
そのとおりだよ…!!

(劉邦の左にちょこんと座る夏侯嬰/かこうえい、がカワイイ)
さて、劉邦は「負けたのは俺のせいだ」とか。
とにかくお前らはなんにも悪くない、無茶な作戦だったし、てかやばいと思ったら
止めろよ!あ、蕭どのは止めてくれたけど!でも俺が聞かなかったんだし!
そんなことを言って、みんなを励まします。
こうして、自分のミスに気がつくとすぐに「俺のミスだった!」と認めてみんなに
公言しちゃうあたりも、劉邦の特徴です。
(項羽とはほんとに正反対)
劉邦はとにかく、拠点の沛県を大事にしないといけない、と言って、「軍規をつくろう」。
山にこもってた時と同じです。盗まない、傷つけない、殺さない、とか、そういうやつ。
沛県の住民に迷惑をかけないように!と厳重注意して、解散。
(民衆を味方につける、ということは、どうでもいいと思いがちなところですが、
これがかなり重要だったりします。理由はいろいろ。とにかく劉邦は自身が農民だった
ために民意については気が使えます。この部分も項羽とは違う部分。
項羽がこの先どう戦っていくか、劉邦がどう戦っていくか、両者の民衆に対する接し方の
違いが大きな差を生んでいきます。その話は、その時に)
解散させた後、蕭何さまが劉邦に近づいてきます。
「朝廷から討伐軍が来るだろう。なんとかして食糧を調達しないと」
「それが1番の心配です」
どうやら、沛県にはもうあまり食糧はない様子。大変だ…。
劉邦組がなんとか立ち直った頃。
場所はかわって、秦の首都、咸陽(かんよう)では。

晨曦(しんぎ)が、前半で章邯と打ち合わせしたとおり、さっそく趙高(ちょうこう)を
屋敷に招いてお茶をしております。
「長絹をみていただきたくて」
と言って、オシャレに目がない趙高に作りかけの服を見せたりしていると、
家人がやってきて、
「章少府がおこしです」
入ってきた章邯は、晨曦に挨拶すると、はっと趙高に気がついて(フリをして)
「おやっ。(おやって笑)丞相もいらっしゃるとは」
章邯は自分の家で作った糸を姫さまに献上しに来ました、ということで、
ちょうど「服に使う銀糸が足りなくて」という話をしていた晨曦は、
「丞相にみてもらって」

タイミングよすぎじゃね?と、趙高はこの顔ですが、まーその場では何も言いません。
この糸じゃダメですよとかいろいろ話してるうちに、晨曦が立ち上がって、
「この後、爺に会うので」
とか何とか言って、そろそろお暇くださいなという合図。
客人の2人もそれなら、と挨拶して立ち去ろうとしますが。

同時に出て行くのか…と、趙高が気がつき、
「……では、章少府。ご一緒いたしましょう」
なにごとか思ってそうな顔ではありますが、2人そろって出て行くことに。
章邯は晨曦に目配せして、出ていきます。
さて、お屋敷を出た2人は仲良く並んで歩きます。
どうするのかな?と思って見ていると、趙高の方から話し始めました。
「いい機会なので、意見を聞きたい。近頃の天下の情勢をどうお考えかな?」

趙高は前半の会議で章邯の名前があがっているので、これを機に腹のウチを
さぐっておきたいところ。
章邯は、とにかく「先帝のご意志を」大切に、という感じでごまかしごまかし、
反乱は鎮圧しないといけないんじゃないか、という方向で話を進めます。
じゃ、誰が軍を率いていくのか、というところでは、丞相さえよろしければ、
「私が、行こうと思います」
章邯は、反乱を鎮圧するには短期間で大軍を集めなければならない、
(なんせ咸陽のすぐそばまで反乱軍が来てるので)
として、驪山(りざん。始皇帝の陵墓があるところ。元は劉邦もここに行く予定だった)
で働かされている囚人を兵士として連れて行きたい、これしか方法はない、と提案。
もちろん。
「私が功績を残せば、それは丞相の功績になります」
ってなフォローも忘れない。
(武人の章邯に、陰謀の権化みたいな趙高を相手にできるとは到底思えませんが…
がんばれ!章邯!)
趙高は、それじゃ陛下にそうお話しよう、ということになって、ところで……
「晨曦さまのことだが…」
2人はどういうことになってるのか?みたいな質問に、
「いやいや!」

あわわ、と手をふる章邯。
大丈夫だろ、付き合ってるってことにしようって決めてあるんだから。
自分はただの粗野な武人なので、「…尊敬の念を、抱いております」
趙高はなぜか、楽しくなちゃった様子で、
「似合いの2人ではないか。陛下に奏上しよう!」

(ウキウキ趙高。どうした、はしゃいで)
趙高は、「出征の前に、結婚の命を賜るがよい」さっさと話を進めて、
「うっふっふっふ。それなら、さっそく手配をしよう♡」
気持ち弾みながら、立ち去ってしまいました。
コイツがはしゃぐ時には裏があります。嫌な予感しかしませんが…。
とにかく、章邯が討伐軍を率いて出征することが決まりました。
あ~~やっと章邯将軍の登場です。長かった。
活躍に期待!!
えーー、その頃。
場所はかわって、沛県に戻ります。

なんかですね、役所の前で民衆が騒いでます。
「はいこーー(沛公)」
「はいこーー出てこーーい」
「はいこーー」
「正義をつらぬいてくれーー」
どうした民衆という名のエキストラたち。手の振り方がふわふわしてて不安定だぞ。
とか思っていると、ひとまず先頭にいる、父老のおじいちゃん3人だけ、中に入ってくれ
ってことで。

劉邦の部屋に通されるおじいちゃんたち。
(この仙人みたいなおじいちゃんズはいつか出ましたね。沛県の長老みたいな人です。
民衆の代表のようなものなので、こうしてやって来ました)
なぜか口ごもって離さない3人に、劉邦が、どうしたんだ、何でも話してくれと
さんざん促すと、やっとこさ話してくれました。
「あなたの部下の者が、ある後家のところへ押し入ったんだ!」
どうたら、その後家の家のおばさんも来ていて、息子は半年前に労役で死んだばっかりで、
こんな事件は恥ずかしい!とか。どうやら押し入った者の顔をバッチリ見た証人もいるようで、
これは申し開きのしようがありません。
「沛公、公平な裁きを」
と、おじいちゃんに言われた劉邦は、部下の誰だ?、と聞いてみれば。
「沛公の副将ですよ…!!」
「雍歯(ようし)か……」安定のトラブルメーカー雍歯。
もちろん、民衆に自分たちが公平であることを示さなければなりませんので、
雍歯はさっそく寝てるところを叩き起されて、捕縛!
あえなく御用となったのでした。
というところで、18話はここまで。
19話には新キャラも登場。やっと動き出した章邯将軍にご注目です。
あーー、なんだか疲れてしまって、後半、誤字脱字すごいかも…しれない。
すみません。
「ワシらつき合ってますねん」から、「結婚だ!!」まで話がとんだ章邯。
趙高を相手にすうるのは大変です。
がんばれ。晨曦の姫さまも…。