修羅場っていて時間はないのですが、ごはん食べつつ休憩がてら。
間にいろいろはさみましたが、16話の続きです。
あ、そうだ。
前半に出てきた今回の題名のシーン。
『鹿を指して馬と為す』
ですが、このエピソードが<馬鹿>ばか、の語源になっている、
という噂があります。どうもこれ、ホントかどうかは定かではない噂だそうで、
陳舜臣せんせいの『ものがたり 史記』から引用させていただきますと、
<中国語の「馬鹿」には、日本のそれのような意味はない。
「馬鹿」という名の、立派な動物もいる。
楚語で無知をあらわすmahallakaのあて字という説のほうが強い。>
ということなのだそうです。
私は語学はさっぱりなので、こういった情報がありがたいです。
(ちなみに、馬鹿の説明をされた上で、陳せんせいは胡亥/こがいの
ことを「いずれにしても
バカの二世皇帝は」と言われていて面白い。
辛口がピリリときいております)
では、つづき。
16話は、すみません3段階に分けます。時間がないのと、韓信(かんしん)が出たから。
(画像が多くならざるを得ない…ッ!!!)
てことで、16話、中盤。
前半はウマシカの話と、韓信の再登場。
なので、つづきはもちろん韓信の話から。

「なんて世だ……」
と、しぶい顔を見せたものの、やってることは変わらない韓信。
あいかわらず、川でおばちゃんから食べ物をめぐんでもらっています。
さておばちゃんは、「今日でもう終わり」、お洗濯の仕事が今日で終わりなのだそうです。
明日からは誰か別の人にごはんをもらいなさい、とのこと。
韓信は立ち上がって、「おばあさん、いつか俺が出世したら、恩返しする」

ぱくつきながら、言うことか。(カワイイから許すが…ッ)
すると、そんなことを期待してご飯をあげたんじゃない、とおばちゃんに怒られます。
あんたがひもじそうにしてるから、恵んであげたんだ。(怒られるのは史実どおり。笑)
「若いんだから、マジメに生きなさい。ホラを吹くのはもうおよし」
「………」

(ホラ吹きと言われて、むくれているわけではありません。もぐもぐしているだけ)
「どんなに出世したくとも、ただ心で願っているだけじゃね、叶わないんだよ」
と、地味にささる言葉を言うおばちゃん。

しっかりやんな!と言って去っていきます。男前!
最後まで親切なおばちゃんでした。いい人だったなぁ…。恩返し、お楽しみに…!
さて川でおばちゃんと別れた韓信は、

通りで季桃(きとう)さんを見かけるも、「なんか、声、かけらんないな…」
みたいな顔をして通り過ぎていったり、

人だかりが出来ているところへ行ってみたり。
何してるんだ?と見てみると、中から「わー!」とか痛そうな声がしております。

あー画像が多いな。我ながら気持ち悪いな。
話がズレました。中で何が起こっているかというと、なんか、腕折ったり、
指の骨折ったり、してもらってるみたいです。「何してるんだ?」と、韓信も不審顔。
「徴兵から逃げるために、ケガをしてるんだよ」

隣の人が言うには、今この街には2重の徴兵がきているのだとか。
(へ?と知らない韓信。情報収集はちゃんとしとけよー基本だろー)
2重というのは、秦からの徴兵と、項軍からの徴兵だとのこと。
えーと、敵対している双方からの徴兵??秦はとにかく項軍のそれには、
拘束力あるのか??(会稽郡内でならあるかな…)
とにかくカオスです…。
で、「徴兵から逃げるため」というのは、ケガすれば戦えないから、
徴兵を免れるということのようです。身体検査あるのかーへー。
「3銭で指を折るんだ。腕だと5銭」
まったく、いろんな商売を考えつくもんですね…。
金払うくらいなら、指の骨くらい自分で折れるだろ。(やっぱ怖いかな??)
しゃべってるうちに、骨折りの人がやって来て、「次は誰だ、おまえか?」

早くしろよ、と腕をつかまれると、韓信はそれをばっ、と振り払って、
「おまえを斬ってやる!」
……どうした急に。
骨折りに眉をよせていた韓信でしたが、並んでいる人達を振り返ると、
「この腰ぬけどもめっ」
吐き捨てて、去っていきました。
みなさんは、びっくり。(そりゃそうだ…)股くぐりに突然、腰ぬけ呼ばわりされてしまい、
「なんだオイ」
「ほっとけよ」
ぶつくさ言う人たちから韓信は離れていきました。
洗濯おばちゃんの言葉でもしかすると奮起しかけているのかもしれない韓信。
ぷりぷり歩いて行きましたが。
どこへ向かったかというと。

こちら。季桃さんの職場。
「戦が始まったらどうするの?」
「どうしようもないから、ここにいるわ」
そんな会話をしているところへ、ぬるっと入ってきました。

「話があるんだ。ちょっと来てくれないか」

季桃さん、かわいいですね。中国の絵に描かれる女性ってこんな眉の形だなぁ。
それにしても、普段は省略するようなとこまでやたら追うから記事が長く
なってしまっております…。韓信が出るたんびにこれだと進まないな…。

さて、2人はいつもの川べりへ。
話とはなにかというと?
「ここを離れるよ」
ということで、韓信はついにニートを脱する決意をしたようです!
「こんな不安定な時こそ、何かやってみたいと思うんだ。この情熱を、無駄にしたくない」
(情熱ときたぜ、と照れてしまった、このセリフ。笑)
出発は明日だそうです。
季桃さんは、そこまで決めてんなら、話すことはないと言って立ち去りかけますが、
「季桃。別れを言いたかった」
と言われて、立ち止まります。
(おまえいつから季桃さんを呼び捨てに…っ)

帰ってくるのか?と聞かれても、わからない。
剣も抜かない人が、と言われますが、「命をかけてもやりたいことなんだ」
季桃さんは、
「余計な心配だったわ。天下をとることを夢見るあなたには」
って、えっ!?天下をとることが夢だったのっ!?聞いてないぞ!
これは…季桃さんの「男って奴はそういうことでしょ」っていうことなのかな?
韓信の口から具体的な情熱の内容はまだ伺っておりませんですよ。
「私はどうなるの?」
私が韓信の夢についてパニくっているうちに、季桃さんが決心の告白をして
しまいました。覚悟きめて言った、という表情。すると…。

背中をむける季桃さんの肩に手をおく韓信。
初のボディータッチに、ちゃらりら~♪と素敵な曲がかかります!!
(少女まんがもよう読めなくなった身としては、恥ずかしくてちゃかすしか手がない。
西洋の人がぶちゅー!がばー!とかやってるのを見る方が楽だ……)

「迎えにくる…」

ということで、韓信はそれだけ言ってお別れして行きました。
果たしてどこに行くかも、夢の内容も語ってくれませんでしたが、
それはこの先の活躍を楽しみに待つとします。

その後、韓信はどこかのお家にやって来ます。夜でっせ。
「王さん、王さん。こんばんは」
しばらく食わせてもらってた、王さんちでした。
「明日、軍に入るんです。ひとこと、お別れを」

イヤミ攻撃で韓信を追い出した奥さんが、対応中。
「みんなが逃げ出してる時にわざわざ。変わってるわね」
奥に、起きだしてきた王さんがいます。聞き耳をたてていると、
「奥様にも本当にお世話になりました。お元気で」

韓信は扉ごしに挨拶だけして、去っていきました。
王さんは、満足げな顔をされておられました。優しくしてくれてありがとう王さん。
さてこれで、故郷の淮陰(わいいん)ともお別れです。
がんばれ韓信!
行くんだ韓信!
どこへ行くかは教えてくれなかったけど!
ちょっと不遇な状態が続いて鬱屈しても、それもかわいい!
でっかい戦ができるまで、まだまだ先は長いのです!
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ということで、中盤はここまで。
中身はただ韓信がお別れをするというだけなのに、異常に長くなりました。
すみません……。
後半は、項羽組と、劉邦組のもめごと。
ほんとコイツらってずっと同じことをやっているような気がしてきました。
わたしは無秩序ってあんまり好きじゃない。
早く成長しろや…!!少しは考えて行動しろや…!ち、張良さまぁーー!早くぅー!
そんな気持ちで、後半はお送りします…。
こぼれ画像集。
あまり笑顔をみせない韓信。たまーーに笑います。

季桃さんに、うすく、へらっと笑いかけるか。
(でもすぐ真顔にもどる)

「天下を~」という話を聞いて、笑う。
股くぐりの時もそうでしたが、へへっと、笑います。
自分を俯瞰で見て馬鹿にしてるような、感じ。
でも自分の実力に過度な自信をもっている人なので、自虐して笑うというよりは、
俯瞰で状況を見て笑っているような、そんな感じに思えます。
段奕宏(ドアン・イーホン)さんの演技テンションもいいなぁ。
どこかがズレてるような雰囲気がします。
いや~~好きだなぁ~。
へらへら。