なんか本編、久しぶりな気がするなぁ…。
修羅場っていたので、ちょっと記憶があいまいですが。
『ゴジラ』(1954)とか、『J・エドガー』とか見たので感想も書きたいんですが、
ひとまずこちら。
さくさく本題に参ります。
項羽と劉邦 King's Warの16話です。
えーと、15話では、劉邦(りゅうほう)が真面目ぶってみたり、李斯(りし)が
捕まったりしました。
16話はまず、秦組のお話から。
第16集 『鹿を指して馬と為す』李斯が捕まって、信じてたのにちくしょうめ、と落ち込む胡亥(こがい)。
自分も皇帝なんかやっぱ無理だったんじゃないかなとか。扶蘇(ふそ)の方が
よかったんじゃないかなとか。今さら言うております。
もちろん隣で励ます趙高(ちょうこう)。
「皇帝はどうやって部下を服従させればよいのか?」と言う胡亥に、
「お見せします」
とのこと。
広間に大臣たちを集めて、どうするかというと。

わかりにくいですが、檻には鹿が入っています。
時々、「ケーーン」と、高い声で鳴いています。(この声を聞くと、おお神の使いだ、と思う)
趙高は、「北方の匈奴(きょうど)から珍しい馬を手に入れたので」
陛下に献上したいと言って、持ってきたのがこの鹿。
大臣たちも、なにが起きているのかわからない。
すると趙高は、どうですか?これは馬だと思いますか、それとも鹿だと思いますか?

こっちは馬の人、あっちは鹿の人、分かれてみろ、と言い出します。
李斯も捕まって趙高の凶行はすでに浸透しています。大臣たちは、
「丞相と同じ意見にすれば」、「鹿は禁句ですぞ」とかコソコソ話し合い、
ほぼ「馬」の方へ。
「バカバカしい、どう見ても鹿だ」と言うのはわずかに2名。
もちろん、「鹿」と言った大臣は捕まって牢屋いき。
胡亥はよくわかっていないようですが、

ひとまず、ご機嫌。なんか大臣たちの様子がおもしろかったようです。
捕まった大臣たちは胡亥にこんなのおかしい!!と訴えますが、よくわからんし、
と趙高にお任せ。「皇帝はなんて愚かなのだ」とか嘆きながら連れて行かれてしまう
鹿派の大臣2人。(今さらでしょうよ)
ということで、趙高に反抗心を持つ者はだんだん淘汰されていきます。
胡亥は、「鹿を馬だと言わせること」が皇帝にとってどう重要なのかよく
わからないご様子。わからんなぁ、生きづらい世の中だなぁ。
ということで、今後、ますます宮中の奥に引きこもってほとんど誰にも会わせて
もらえなくなったそうです。(不老長寿を夢みたりしたって、ナレーションが…。まじで??)
趙高の権力はますます磐石。影の皇帝となりました。
そしてこの顔。笑

ナレーション曰く、
「(胡亥は)先帝と同じく、趙高の操り人形となりはてた」
…先帝はちがうと思うけどなぁ。
てことで、秦組の話はここまで。
場所は会稽(かいけい)の方へ移動します。会稽といえば。

久しぶりのご登場。項羽(こうう)ぼっちゃん。
挙兵もして、意気揚々。馬に乗って陣中を駆けております。

それを見つけて無邪気な笑顔を見せているのは、鍾離昧(しょうりばつ)。
コイツはかわいい奴だなぁ。
「おいみろ、項羽だ。ずいぶん久しぶりだ。今晩のみに誘おうか」

「やめておけ」
答えたのは、隣にいる仲良しの季布(きふ)。むすっとしております。
「あいつとはもう住む世界がちがう」
「関係ないさ」
と、おかまいなしの鍾離昧は大きな声で項羽を呼びます。
うーん、人がいいというか、ニブいのかな?
項羽!おい項羽ーー!と叫ぶ背中に、
「ああ、鍾離昧、やめときなって」
と、季布でなくとも言いたくなる。
季布は、「義兄弟の契を結んでおいて、今じゃ一兵卒あつかいだ。なんて無礼な奴!」
ぷりぷりしております。
そのうち、気がついた項羽が近づいてきて、「久しぶりだな」と馬上で笑うと、
「馬から降りろ!軍規に反するぞ!!」叫んじゃう季布。
「降りなきゃどうする、また殴り合いでもするか?」もちろん項羽もこんな態度。
降りろ!としつこい季布の前に、項羽が降りたら降りたで、

「(剣を)抜け!!」
と、季布はこのとーり。もーー、またケンカーー??やめときなって。
項羽に「断る」と言われてカッとなった季布は斬りかかってしまいます。
ま、前と同じでもみ合う前に項羽に腕力で押し切られ、
胸元を掴まれ持ち上げられていると…。(ここはリー・ユエンさんのアクション動きが美しい)

はい、おじさんに見つかってしまいました。もちろん怒られます。
すでに<楚軍>として動き出しているのに、内輪もめはゴメンです。
バカタレが、と叱られて、

すんませんした。
すぐさま謝る。
(鍾離昧はいいんだよ、謝らなくて。なんにもしてないんだから)
若い奴らは元気です。成長してないけど…。
季布の不満から見てとれるように、項羽の不遜な態度はすでに、いや、
物語のはじめから!変わらず問題点であるように思えます。
さて、そんなことをしていると、急に場所が変わり。
そして、また急な展開がやってきます。
ポカーンとならずに、見守る度量が必要です。

夜の道を馬で走っているのは、項羽です。
なんとなく、ボロボロな家々。
「??…なんだ?どこだここ??」
と思って見ていると、馬から降りた項羽はひとつの家の門へ。
「子期(しき)!」
言いながら、入ってきました。
え?虞子期(ぐしき)んとこ??

すると、中はこのとーり!ガガーーン!
真ん中に虞姫(ぐき)が倒れていて、その左にいるのは、虞パパのようです。
(えーと…パパは初登場か??)
これはどうしたことだ!と駆け出す項羽!
いやでも、村の様子からして襲われたぽかったよ!?
虞姫を抱き起こすと、気絶しているようですが、たいして怪我もなさそう!(そんな馬鹿な!)
はっと目覚めた虞姫は、項羽よりパパが倒れていることにぎょっとなって
駆け寄ると、パパは死んでしまわれておりました。
嘆き悲しむ虞姫!けわしい顔で見ている項羽!
なぜだ!?なんで虞姫は無事なんだ!?
殺されたり、怪我したり、さらわれたりしていないのはなぜだ!?
パパが命をかけて隠してくれたならとにかく、そこらに気絶していて無事とは
どういうことだ!?こんな美人ほっとくかぁ!?
とか、急な展開に叫びたくもなりますが、細けぇことはいいんだよ、
ということでしょう。なんか、劇的に再会したわけです。
ちょっと意味はわからんが……。

てことで、パパを埋葬しました。
どこからそんな立派なる墓石を…とか、虞姫のキレイなおべべは一体
どこから…(項羽がもってきたのか?)とか、そこらへんも置いておきましょう。
どうやら村を襲ったのは、楚軍のようです。
会稽からあの村は近そうでしたし、反乱軍は野盗と対して変わりませんので、
さもありなん。結成したてで統率も取りきれてないんでしょう。

もちろん、虞姫は恨み節。お前もパパの仇や、と項羽に言います。
「仇は必ず、討ってみせる!」
もう憎しみしかないわ!と、やる気をみせます。
このドラマはテンションが現代に近いので、虞姫もただ項羽に守ってもらう女性、
というよりは自立した精神をもつ強い女として描かれます。
(にしてもこの展開は急だな)
項羽は神妙にしていますが、
「憎しみはあなたを傷つける」と心配のご様子。
虞姫はラブラブだったあの頃はどこへやら、「同情なんてしないで!」と、
昔はやった日本のドラマの小学生のように叫んで、項羽の方を向いてくれません。
「この人殺しっ!」
あと、虞子期は行方不明だそうです。肝心な時にいない奴。出番はまだあと。
項羽は虞姫を放っておくわけにはいかないので、一緒に行こうと言いますが、
もちろん楚軍の所へ行くなんてお断りだコノヤロー!ということで、断られます。
しかし項羽も引き下がれない。
「仇は私が見つける!子期もさがしだす!」
信じてくれ!と腕をつかめば、「さわらないで!」とはねのけられる!

てことで、最後にはかどわかし。
結局、虞姫は項羽のとこに行くことになります。
その後。
項羽が部下に村を襲った者は誰か探すように命令していたり、
虞姫は小さな馬車で荒野を移動。馬車は単体。護衛くらいつけてやれよ…。

ここで、項羽が付けてくれたであろう侍女がつきます。
<緑衣(りょくい)>という名前をつけられて、今後も虞姫のお世話をします。
虞姫はすっかり失意の中。
出会い頭でダブル一目惚れだったはずのカップルですが、思わぬ自体となりました。
私は別にフツーにラブラブしてくれりゃいいとは思いますが、
(それこそ、『大漢風』の2人みたいに、雪合戦しながらイチャつくくらいに)
ドラマちっくに、こんな感じとなりました。ラブラブにはいつ頃なるんでしょうか??
で、項羽組はここまで。
場所がかわります。

とある街で、秦兵が暴力行為に及んでいます。
「逃げろー!」
「秦兵がきたぞー!」
まだ秦兵が元気なところはあるようですね。
ここはどこかなー?と、ぼけーっとテレビを見ているとー…。

奥からぬっと出てきた!!
韓信だーーー!!やーーっと出てきた!久しぶりーーっっ!♪
(ここで一気に目が覚めた。笑)
ということは、ここは淮陰(わいいん)ですね。
韓信は、横暴な秦兵とすれ違って、
「なんて世だ……」
つぶやいて、歩いていきます。
前半はここまで。
やーーーっと韓信が出てきた。あーやる気がでました。笑
実は虞姫もお久しぶりの登場でしたが。
後半は、韓信の活躍!というか、就職!を、お楽しみに~。
旅行から戻ってからになるので、ちょっと間があきそうですが…。
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おまけ画像。

韓信が背負っているのは、ワラの馬だ!!
この商売(もう商売といえるのかも疑問!)続けてるのかぁ~。へ~。
今どこに住んでるんだろう…。まさしく、家なき子、ということで。
韓信こそ、同情するなら!アレくれよ!と叫びたいところ。
就職しよう、就職。
そうすれば、出番がふえるからね。
今、横山光輝せんせいの『項羽と劉邦』もちまちま読み進めていて、
こちらの韓信もすばらしくカワイイので楽しんでいます。

ダイナミック、股くぐり!

張良さまから剣をもらって夢のよう!

そして、このイケメンぶり。
『項羽と劉邦』、『楚漢』というコンテンツが、もっと人気が出るとうれしいな。
できれば『楚漢無双』とかさ。
でないかなーー。こーえーさーーん!!