宇多丸師匠がだーいぶ前に三宅監督とやったブル〇ン特集みたいな回を
聞いたら、レーズンサンドがどーーしても食べたくなって近くのドラッグストアへ。
ありました。
うま~~い♪
運動不足で具合が悪くなるので最近はよく散歩するようになりましたが、
やっぱり食べるのはやめられないな。運動しよ。
では、本題です。
15話のつづき。
前半は、ただただ、劉邦が県令になることにした⇒反対だ!⇒いや、なるんだ!
それだけの話でした。
やれやれ。
さて、後半も沛県からです。

裏の台所で、宴会の片付けをしている呂雉(りょち)と、兄嫁ズ。
兄嫁が言うには、ついさっき宴会場に現れてみんなを凍りつかせた曹氏(そうし)が、
どうやらそのまま居ついてしまっている模様。
兄嫁は文句たらたらです。なんだあの女は、気分が悪い、とのこと。
「あっちが正妻で、こっちが愛人みたいよ。早く追い出しなさいよ」
曹氏もさすが未亡人を突き通すオンナ、根性すわってますね。
「あなたが心配で言ってやってるのよ」
とか言う兄嫁はとりあえず、ほうっておきます。黙れ!うそつけ!
と、心の中で叫んでいると、劉邦(りゅうほう)がやってきました。兄嫁ズはそそくさと退場。
劉邦は酔っ払っていて、「これでよかったのか?」と呂雉に聞きますが、
決めたんなら聞かないで、と答える呂雉を捕まえて、「答えろヨー」と、
このとおり。

やめろと言う呂雉をそのまま押し倒したりして、やることやった後に(ひどい言い方だな)、
ひとまず真面目モードに入る劉邦。
入口の床に座り込んで、呂雉に話すところによると。
自分のやったことは、秦の法だと家族皆殺しになる以上の重罪だ、とのこと。

<九族皆殺し>とのことで、説明は上のとおりです。
こうなっちまったもんは仕方ないから、おまえは、子どもを連れて遠くに逃げろ。
「もう俺みたいなのにひっかかるなよ」
自分はもう走り続けるしかないから、どうせ死ぬにしても、華々しく散ってやる、
と決意のほどを見せます。
(私はこういう劉邦の言葉はイッサイ!信用できません。どうせ次回には忘れてるだろう)
とはいえ、呂雉のことは真剣に見てあげなくてはいけません。
呂雉は、ずっとついて行くと決めている、と言って、離れないことになりました。

なんだかうまくいっている…ような夫婦。
曹氏のことはどうするんだよ、劉邦よー。ま、そんなにキッチリカッチリした時代では
ないけども。
<英雄、色を好む>とも言いますしね。英雄?なのかどうかは、知りません…!!
さて、久しぶりに場所は変わって。
秦の首都、咸陽(かんよう)へ。

崇信(すうしん)が、趙高にいろいろご報告。
趙高は、戦況報告はいっさい胡亥(こがい)に通すな、と命令しています。
前回、使者が飛び込んできて胡亥がうっかりやる気をみせてしまいましたので、
締めつけを強くしていかないといけない趙高。
「使者がきたらどうします?」という質問に、「私が厳罰に処す」とのこと。やめてやれよ…。
しかし戦況は思わしくない様子です。
陳勝の軍はすでに函谷関(かんこくかん)に迫っている。
(↑函谷関は、関中の入口にあたる関所)
ほかにも、趙、魏、斉、で王を名乗る輩まで現れているとか。いよいよ大混乱ですね。

将軍を送って討伐させようかとの話もでましたが、うっかり将軍に手柄をあげられて
権力を持たれると厄介です。胡亥とも変に絆ができてしまっても困ります。
ひとまず、討伐軍を出すのはまた後で!
(いやもう、函谷関まできてんのに、趙高…)
問題はほかにもあります。
前回、李斯(りし)の処分は自分でやるとはりきっていた胡亥は、李斯についてまだ
何もしていないらしく、趙高は忌々しげに、
「フン、自分を皇帝だとでも思っているのか」
とか言い出す始末。でもま、李斯については考えがあるのだとか。
趙高は策謀が大好きです。

廊下で話しこんでいると、誰かやってきました。
「趙丞相、新しいご衣装ができあがりました」
大金が手に入ったら、なぜか誰もがやる、服のバク買い。
趙高もすっかりオシャレさんです。(買うというか、作らせてるかな。フル・オーダーメイド)
「ちょうどいい、これを着て李斯に会おう」
その頃。
李斯の家ではお引越しの準備中。職を辞して、故郷へ戻るんでしたね。

息子に、前に先帝(始皇帝)に、宮殿の増築は財政の負担になるからやめた方がいいと
進言した時、「咸陽ですごい屋敷を見た、すごいでかいの、あれは誰ん家だ?」と言われ、
「それワシの家じゃんか…」と、ギクーっとなった話なんかをしながら、
骨董品だのを故郷に持ってても仕方ないな、と、すっかり憑きものの落ちたようなご様子。
そうそう、転居するなら身軽がよい。(←私はこういうタイプです。笑)
李斯は、「これから陛下に拝謁してくる」。
宮殿へ行って、辞職のご報告をするようです。

てことで、馬車で宮殿へ向かうと、入口に待ち構えている奴が。
趙高のお出迎えです。
「昨日は失礼を申し上げました」

しおらしく話し出す趙高。
反省の意を表すために、おニューの服で来ましたの、とのこと。(どゆこと??)
趙高は、反乱が広がってしまってどうしたらよいかわからない、とオロオロしてみせます。
「宦官は世間にうといのです」
阿房宮(あぼうきゅう)の建設をやめて、その費用を軍事にまわせばいいんじゃないかとは
思ってるんだけど、進言できないの。みたいな。

自分のような者がそんなこと言えません、という趙高に、
「ではどうやって陛下をお諌めせよと?」
間に受けてしまった李斯は、「それでは…」と、趙高に耳打ちされます。
てことで、すっかり趙高の罠にかかった李斯が、胡亥に拝謁します。

(ここでの李丞相の演技はすばらしかったです。目がうるんで、真に国を想っている、
という感じ。切迫丞相)
さて、李斯は3つ進言致します、とのこと。
1つ、阿房宮の建設をやめて、その金を前線に使うこと。
2つ、陳勝はさかんだから、胡亥も前にでて<ご親征>すべきであること。
そこで胡亥、なにかひっかかったご様子。「…親征?」
「朕みずから、討伐に行けと?」
「はい」
「なにを言う!!!」
ガターン!と立ち上がってご立腹!どうした胡亥!?
「朕は血を見ると吐くっっ!!!」ズコー。
李斯が真剣なだけに、この温度差。「朕を殺す気かぁー!」
ま、とにかく全部聞いてみようよ胡亥。もうひとつあるし…。
3つめは?
3つ、親征が無理なら、自分の息子を将軍として送って欲しい。
息子は立派な兵だ、必ずや忠義を尽くします!
と、李斯は切迫した表情で訴えますが、胡亥は、しぶい顔。
「そなたを信頼していたが、よくも裏切ってくれたな!!」
と、急に叫びだします。

李斯には何のことかわかりません。目をうるうるさせたまま、ポカンとして、
「とんでもないことです。国を案じたまでのこと…」
もちろん胡亥は聞きません!
振り回していた右手を下ろして、今度は左手を振り上げ、召喚魔法!
「チョウコウ!!!」「はい、お側に」と、召喚されてささっと前に出てくる趙高。
そのまま、李斯の罪状を読み上げだします。
1つ、阿房宮の建設を中止して、その金を横領、私腹をこやそうとした。
2つ、親征させて、都をカラにし、外から敵を入れ政変を起こそうとした。
3つ、陳勝と息子はすでにグルである。

このあたりの趙高を見て、やっと何が起こっているのか察した様子の李斯。
もう遅い…!!
胡亥がご立腹で叫んでいます。信じてたのに、コノヤロー!
「ひとつ、不敬!ふたつ、謀反!この、反逆者め!!」
と、3つ続きだったのに2つでやめちゃう胡亥!ここは3つ挙げるべきだろ!

胡亥はさっさと広間を出ていくご様子。
趙高が、「陛下、こやつをどのように処分しますか?」
自分でどうこうと言っていた胡亥でしたが、疲れちゃったのかな、
「そなたに任せる」と言って、出て行ってしまいました。
「任せる」に、食い気味に「承知しましたっ♡」とご機嫌の趙高。
李斯を捉え、投獄せよ!
ということで、衛兵が近づいてきますが、あまりのことに憤死寸前の李斯は、
趙高を指さしながら、その場で倒れてしまいます。
かわいそうに…。自業自得なのが余計に悲しいなぁ…。

外に出ると、李斯が檻に入れられ運ばれてゆきます。
「趙高!」
と、叫ぶ李丞相。
「この卑怯者め!よくも!罠にはめたなぁーー!!」
もちろん趙高はオホホと笑っております。
「そのとーり♡この趙高は、卑怯者にございます♡」
30年間、朝廷に仕えながら、ご存知ではないのですねぇ~?
「卑怯者を怒らせてはなりません、侮辱も、なりません」
そして…ウッフフフ♡
「信じてもなりませんぞぉーー♡」オッホホッホホ♪と笑う趙高に、「恥知らずの裏切り者め!」と叫びながら、
李斯は馬にひかれて連れて行かれてしまいました。
ドナドナド~ナ~。
李丞相の運命やいかに…。
(しかし趙高役の声優さんは素晴らしいな)
さて、引越し準備中の李斯の家では。
「若旦那さま!若旦那さま!」
泣きながら、家人が門から入ってきます。

例の爽やかな息子さんが出てきます。
どうしたのだ?

「旦那さまが、投獄されました!」
と、泣く家人。
この子、別段、アップ画像を残す必要もないモブの子ですが、14話で宮殿にやってきた
李斯の馬車にくっついてたのと同じ子です。
「朝廷に、参内ですか?」と、李斯に手を添えていたんですが、その時から、
「この家人……かわいい…」
と、思ってたので、個人的にアップ画像を採用!(物語には関わりなし!!)
報告をした後は、えーんと泣き出してしましました。

李斯の投獄を知った息子さんは。
「おしまいだ……李家は全員…殺される……」
は、早く逃げた方がいいんでない?と思っていると、
すぐに朝廷からやってきた兵が突入してきて、みな捕まってしまうのでした。
ということで、15話はここまで。
項羽ぼっちゃんの活躍は、次回、次次回で~。
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えー各地で王が乱立し始めました。
地図解説しようかと思いましたが、長くなりそうなので、単独記事で次回作ります。
函谷関の名前も連呼されてましたし。
そこらへんも含めて。
では最後に。
李斯を演じておられます、李建新(リー・ジェンシン)さんをご紹介。

おおーー!一瞬だれかわからなかった…!!
メガネがお似合いっ♡
ジェンシンさんは三国志の方にも出演されています。
曹操さまの参謀、荀彧(じゅんいく)を演じておられます。ハマリ役~♪
この方が持つ爽やかな雰囲気が、李斯にも影響を与えて、
李斯もなんだかまっとうに生きようとしている人のようにも見えなくない感じに
なってますね。最後の方の悲壮感とか、特に。
とはいえ、李斯は、趙高の企みにのってしまいました。
理由も、ほぼ個人の利益を選んだ結果で、非常に利己的なものでした。
彼はその後、趙高にハメられて上記のような状態になっていきますが、
結局は身から出たサビというもので、あまり応援はできません。
(ジュンシンさんが素敵だからしたくもなるんだけど…)
李斯はどうもこの晩年の失敗のおかげで陰口を叩かれ気味なのだそうですが、
どちらかというと、評価すべきは戦国時代の頃かもしれません。
貧しい身の上から立身出世して、始皇帝を支え、秦国を造り上げていきました。
政治力はもちろんあっただろうと思います。
ただ最後に、宦官をなめてかかってしまった、というところでしょうか。
(陰謀、策謀にここまで弱いとは考え難い。政治でここまで出世した人が)
李丞相は、今後も少しだけ登場シーンがあります。
終わりに向かってどんどん爽やかになっていく様子が見られます。
(これぞジェンシン力!みたいな)
しぶとい趙高とご一緒に、お楽しみに~。