ドニー兄貴のマットレスか何かのCMに夢中。
何回も見ている場合ではない。
時間がないので、サクサク本題に入ります。
King's War、14話つづきです。
前半では、うかつな県令を殺して沛県に戻った劉邦(りゅうほう)や、
久しぶりの登場だった李斯(りし)が趙高(ちょうこう)と対決して負けたりしました。
後半は、劉邦の話から。

沛県に入ることのできた劉邦たち。
子分を引き連れて、県のお役所へやって来ました。
中には誰もいません。秦の役人、兵士、ついでに罪人もカラです。
夏侯嬰(かこうえい)が嬉しそうに案内しています。
「あそこは牢、あ、あそこも牢です!」
かわいい…劉邦は役所の中に入ったことも、中で拷問された(←曹参に。笑)ことも
あるので、だいたい知ってるんじゃ??とか思いつつ、牢です!と笑顔の夏侯嬰は
かわいかったです。
さて、中に入っていくと、いつも県令が座っていた部屋があります。
劉邦がふざけて、
「盧綰(ろわん)、座ってみろ」
「よしきた」
とか遊んでいます。
盧綰は、やっぱりいいよ、アニキが座ってくれよと怖気づいたので、

「まかせろ」
と、劉邦が座って、「どうだ、俺はエラく見えるか?」と笑うと、上のとおり。
「ええ、見えますよ。県令みたいだ」
「県令にご挨拶いたしますー」
「県令にご挨拶ー」
ワハハハ、みんなでふざけていると。
「壊せッ!!」ガターーンッ!!急に机を蹴り上げてキレる劉邦!
みんなもびっくり。ど、どうしたの??
「ブッ壊せッ!!」叫びながら剣を振り回す劉邦。
子分たちも急に燭台をけったり本棚を倒したりし始めます。
え、マジでどうしたの??そんなに秦の役人に恨みがあったの?
青春ドラマのように手当たりしだい壊して暴れる野盗たち。
なんだかよくわからないけど、破壊衝動が止まらないの!といった感じ。(10代かよ…)
せ…せっかく無傷で手にれた拠点を…。

そこへ、蕭何(しょうか)さまが、仙人みたいなおじいちゃんを連れてやって来られました。
ちょっと蕭何さまどう思いますか!?中には蕭何さまの仕事部屋だってあるんですよ!?
それはさておき、「劉季!劉季!」、と呼んでおられますので、ひとまず破壊を止めて
劉邦が表に出てきます。蕭何さまは、うしろのリアル仙人を紹介。
「沛県の長老たちがいらした。おまえに話があるそうだ」
おじいちゃんたちは、長老だそうです。
父老(ふろう)ともいい、まー町長とか村長的な、そんな役割の人たち。
秦が法をしく前からの制度…制度というのかな、集落の代表者のような人たち。
おじいちゃんは何の用かというと、
「劉さま、道義をわきまえた劉さまに、県令になって欲しいのです」
り、劉さまぁ!?は、とにかく、道義をわきまえたぁ!?
……まぁいいや。長老の提案に、劉邦はニヤニヤ笑って座っています。

「俺が?県令?」
「ええ」
だが…
「断るッ!」
「へっ!?」ぎょぎょっとする長老たち。
ここまでの流れはコントをみているような気分でした。
おじいちゃんたちはいいリアクションをするなぁ。
劉邦はアホらしい、という感じで「さぁ、壊せ!」言いながら中に入ってしまいます。
ここは蕭何さまがあわててフォロー。
ひとまず私が話をつけますから、1度お帰りいただいて…。
長老たちは首をかしげたりしながら、
「なぜ壊すんだ?」
「これじゃまるでゴロツキだ」
(まったくそのとーーりだ!!)
嘆かれながら帰っていかれました。
ごめんね、おじいちゃん。
蕭何さまは中に入ると劉邦だけを連れて別室へ。
沛県の人々は劉邦たちを大歓迎してくれている、劉邦が県令になるのを望んでいる、
と説得にかかります。

劉邦はというと、
「俺にはそんな徳はありません。能力もありません」
蕭何さまに、お前にならできる、天下は乱れてるしヒトハタあげようとは思わないのか、
と言われても「蕭どのがやればいいですよ」と、のり気でない様子。
(このあたり、劉邦には、そんなつもりじゃなかったのになー感が強いことが
わかります。劉邦をかつぎ上げようと積極的なのは蕭何さまの方のようです。
たぶん、長老たちも蕭何さまが説得したのだろうと推測されます)
「県令を殺したんだ。元には戻れんぞ」

劉邦はのり気でないまま、2人は外へ。
「やるかどうか、自分で考えろ」とか蕭何さまが言っていると、門から呂雉(りょち)が
子どもを連れては言ってきます。
案内してきたのであろう曹参(そうしん)が、家財道具を持ってあげています。
(やっさしーーー!!カッワイイーーーー!!鼻の下をこする姿に胸キュンです)
「どうしてここへ?」
劉邦はいぶかしげ。(お前はもちっと家族を大切にしやがれ!)
「蕭さまに呼ばれたのよ」
呂雉が答えると、ちょっとバツの悪そうな蕭何さま。
劉邦に、「どうしても俺にやらせたいんですね…」と言われると、「あっ」とか言いつつ、

拱手してみたりして。
ごまかすカワイイ蕭何さま。指が綺麗ですね。
さて、その後。
子分たちはお役所の中で宴会。酒を飲みながら、樊噲(はんかい)がわめいております。

「イラつくな!」
どうやら、劉邦が煮え切らないことに不満なようです。
「もっと上を目指すべきだろう!?」
樊噲はやる気満々。ほかは、まーまだ、わかんないかな、という態度。
世の中が乱れていてどうしたやいいやら、正直、考えてなかったな~。
むにゃむにゃ。
ええ歳した奴らが集まって未来が見えないようです。だから、10代かよって…。

夜。ひとまず役所をキャンプ地とした劉一家。
でも呂雉は明日にはここを出ましょう、と不穏な空気を察しているらしい様子。
子分たちの宴会の話を聞いて、劉邦たちがどういう状態か知ったようです。

呂雉は、嫁いできてからずっと苦労しどおしだったけど(これは同意せざるをえない…)
やっとゆっくり出来ると思ったら、県令を殺したとはどういうことなのか、
と喰ってかかります。
呂雉が劉邦にこんなに喰ってかかるのは初めてですね。
「私や子どものことは!?」
と、叫ぶ呂雉をじっと見ていた劉邦は、「風が出てきた。戸を閉めよう」とか言って
部屋を出て行ってしまいます。
逃げた……。このヤロー…。
牢屋に捕まったりいちいち落ち込むお義父さんの世話したり大変だったんだぞ!
コラッ!
まったく困った野郎です。
蕭さまに説得され呂雉から怒鳴られ……あれ?でも同情はできないな??
反省しろ!あー…いろんなことをだ!!
そんな気持ちになりました。
さて、劉邦組の話はここまで。
場所はこちらに移動します。

秦の首都、咸陽(かんよう)。
宮殿の外の道を、騎兵が駆けぬけてゆきます。どうも怪我をしている様子。
「秦の法により、取り次ぎなしで報告だぁー!邪魔をするなぁー!」
戦況報告のようです。
「邪魔をするなぁーー!」
しないって。
にしてもそんな法律までちゃんとあるのか。すごいな、秦。

広間では胡亥(こがい)くんがお戯れ中。
なにが楽しいのかはよくわかりませんが、侍女を追いかけて倒れたりしています。
幸せそうだな、おまえ。
そこへ飛び込んでくる、さきほどの兵士。
傷だらけなので、わーーっと走ってくると、倒れこむように膝をつきました。
胡亥はぎょぎょ!

「戦況をご報告申し上げます!
前線の戦況きびしく、どうか急ぎ、大規模な援軍をお送りください!」
胡亥は、「前線?なんの前線だ?」
(こういう時はこの子がかわいそうになる)
使者が、もう秦軍は壊滅状態です、と叫んでいると、
よくわかんない胡亥はわっと腕を振り上げて、「趙高をよべ!!」
もちろん趙高はそこにいます。あわてて駆け下りてきて、この使者も朕に嘘を
ついているのか?そんな気はしないんだけど?とパニックな胡亥を、まずはなだめて。
4日間、不眠不休で参りました、どうか援軍を、と叫ぶ使者にむかって、
「黙らぬか!そのような嘘で陛下を脅すなど、不敬であるぞ!!」
さっそく使者を嘘つきに仕立て上げます。
そやつを連れて行って処刑しろ!ということで、哀れな使者は連れて行かれて
しまいました。何が起きているやら理解できなかったことでしょう。
かわいそうに…。

趙高はさっそくフォロー。
みんなウソつきですよ、大丈夫ですよ。
胡亥はというと。
実は明るくふるまってはきたけど、皇帝になってからというもの、心が休まらない。らしい。
夜もあまり眠れず。なんつって。
え…ほんとに???
「ほんとは、怖くてたまらないのだ」
ほ、ほんとかぁ??「快楽を極めるぞ!」って叫んどったじゃないか??
思ってたより<皇帝>の重圧を感じてしまっていたのでしょうか??
ま、それはそれ!これはこれ!
趙高はいろいろ話して、なんでかは失念しましたが、最終的に、
「誰か秘密(詔書の偽造のこと)を漏らした者がいる」
そんなことを言います。
趙高は李斯に罪をつくって、ついでに李斯の息子にも罪をつくって、
さっさと2人を処刑してしまおうという魂胆です。
なんか陳勝とも同郷らしいし…と反乱軍とも呼応してるとか言い出します。
胡亥は、
「李斯にかぎって……」
とはじめは信じませんが、そのうち、急にやる気になりだして、
自分も政治のことがしたい!ようなことを言い出します。
「何事も、自分で決断したい!!どうだ!?」
「…では、李丞相のことはお任せいたします」
「わかった!!そうしよう!!」

ハハハハハ!!
楽しくなってしまった胡亥は笑いながら走っていきます。
急に仕事がしたくなってきちゃった胡亥。
何もしてないと逆に不安だし?とか??
胡亥を奥へ押し込めて自分が仕切ってゆきたい趙高でしたが…。

わっるい顔で胡亥の背中を睨んでおります。
ちっ、余計なことを考え出しやがったな、あのガキ…。
そんなところ。
さて、やる気になって逆に身の上が危うくなる胡亥皇帝。
どうなる王子さま。
こんなところで、14話はおしましです。
次回もぐずる劉邦、高笑いする趙高などが楽しめます。
おぼっちゃんは……どうしてるっけなぁ??
えーーと、新キャラもいないし。
こぼれ写真を1枚。

呂雉を連れてきた曹参。かわいいですね♪
長女があくびしてるのが面白かったです。
子どもに撮影は大変だろうなぁ。