資料本を読みながらネームを考えていると、流しっぱなしのテレビで
『櫻の園(さくらのその)』という映画をやっていました。

わたしは青春モノにさっぱり共感できない人間なので、
あー、女子高の話か…百合か…とぼーっとしていたんですが、
古いタイプの制服や校舎はすごく好きなので、ひとまず流しっぱなしにしました。
(ああ、このテの制服に白いリボンに黒タイツ!最高だ!
あとこのリボン、裾の片方に花の刺繍があります。気がキイテルーーー!!!)
が…!!!
この映画おもしろかったーーーーー!!!!
いやぁ!よかったですね!!!
制服とか校舎の雰囲気もよかったし、何より、脚本と演出がよかったです!!
あとは、主演の中島ひろ子さん!
ステキだった~いかった~~。
屋上のシーンや、写真を撮るシーンや、ステキなシーンもいっぱいありました。
女の子たちのワチャチャ演技も楽しめた。
練習場のような、部室のようなセットよかったなぁ…いいデザインだったなぁ、あれ…。

ん~~中島ひろ子さんの演技にはトキメイたな~~!!
やっぱり百合はこうでないとな!!
(特に百合に傾倒はしていませんが)
写真撮るシーンの、スローになる瞬間のスカートの裾のアップよかったですね~。
思わずキュンとしてしまった。
「しまった、青春ものにキュンとさせられた…!」
とか思いましたが、それからの流れと、あと、ラスト!
あのラストシーンは最高にいい!!
あれ以上のものは思いつかない…!!
いや~図らずも素敵な映画に出会いました。
幸せ…。
この名作は、どうやら2000年代にリメイクされているそうです。
こちらは見ていませんが…。

ど、どうやら、脚本が一新されているそうです。
女子高ものに、ショートカットのボーイッシュな子がひとりもいないとは…!
わかってねぇなぁーーー!!(←勝手な憤慨)
ただの友情ものでしょうか?甘酸っぱさが足りねぇよ、甘酸っぱさがヨ!!
制服の具合も、元の作品ほど気が利いておりませんね。
これじゃ普通の制服です。
現代風に脚色するといっても、現代にもステキな制服は生き残っているし、
こういった物語には一種の、閉鎖感が必要だと個人的には思う。
映画内でも、校舎以外のシーンはナシ!
(元の映画はそうでした。とある1日を描く、というステキな設定だった)
学校の中だけの閉鎖感があるからこそ、3年生の「この先…」という会話に
ここから出ていく甘酸っぱさが出るというものです…!(力説かよ。青春もので)
で、閉鎖感を生むのは、やっぱり特殊な制服、特殊な校舎の風景!
これにより、
異世界感が深まって、ちょっと夢のような世界が出来上がるのではないかと…!!
個人的には思う……。
ちなみに、この映画には、現代主流な壁ドンとかいう無粋なものはありません。
それを遥かに超える!すばらしい密着シーンがあります!
あの美しさ!あのみずみずしさ!百合はこうでないとな…!(2回目)
い、糸を、切るのに、そうするか…っ。
わかってるぅーーー!!!!
あ、この作品、原作は漫画だそうです。
吉田秋生さんの。
読まねばいけませんね…!!さっそく買おう…!!
うっかり青春映画でカッとなってしまいました。
名作だなぁ…(しみじみ)