以前、歴史マンガを描かれていた著名な先生が、
文章であれば、ドアを開けた、だけですむところが、
描くとなると形や開き方を描かなければならない。大変だ。
という感じの話をされていて、ああ、それはあるなー…と思ったものでした。
<広大な大地が広がっている…>
とかあったとして、広大な大地ってどう描くんだ…とか。
そんなことを、また考える1ヶ月になりそうです。
日本を出たことがないので、余計に大陸の雰囲気とかわからない。うーん。
そこらへんうまく処理できる方法見つけないとなぁ。
さて、本題です。
長くなってしまった13話をサクサク終わらせてしまおうかと思います。
中盤では、ネジの飛んだ項羽(こうう)の大暴れで役所を制圧した
項梁(こうりょう)おじさんでしたが。
(資料本の記述に、項羽は100人を殺した、とかあった気がしましたが…
気のせいだろう。100人て。疲れ知らずにも程があるだろ。現代忍者の
ケンカ強いランキングの人だって最大30うん人って言ってたけどなぁ…)
外では騒ぎが続いています。
城門を守る秦兵と、楚兵がわーわー大騒ぎ。

夜なので松明の煙で白く浮かぶ城門。
そこへ、項梁、項羽と、どこで合流したのか項伯(こうはく)がやって来て、
間に入って騒ぎをしずめます。
「静まれ!!!」

項梁が叫ぶとホントに静まっちゃう人々。
項家3人が前に進むと(項荘/こうそう、は欠席)、秦兵の中からも代表が
出てきます。城門を守る秦兵を従えているといえば。

はい、コチラのお2人。
季布(きふ)と、鍾離昧(しょうりばつ)。
項梁に、ここは我々が支配した。(役所だけだけどね)続けるなら、同じ呉中の民が
血を流すぞ。(すでに仲間にした役所の奴らと戦わせようってのか、ひどいなー)
と、説得なのか脅しなのかわからないことを言われますが、
2人はそんなことでコロリとはなりませんので、
「朝廷軍は民を守るためにある。血を流すのは、おまえたち反逆者だ!(鍾)」

いいですねー。それくらいしっかりしてもらわないとな。
項梁は、民は蜂起を望んで項軍に入ったぞ、などなど説得を続けます。
(おじさまは事を大きく言うクセがある。まーそれぐらいハッパかけんといけないか)
2人は、朝廷の軍だから朝廷の命令に従うんだ、と言いますが、
「その朝廷にもう力はない」、と情報集めやお使い役の項伯が笑います。

各地で反乱が起きている。(それを処理できていない)朝廷の命令なんて機能してない。
と、めずらしく悪い顔で笑う伯おじさん。
(とはいえ、まさか趙高/ちょうこう、があそこまで暴走してることまでは知りません)
それなら、ワシらは殷通(いんとう)様の部下なんだ、
殷通様だっておまえらなんかと手を組むか!と2人は怒鳴ります。
(おもに大声をだすのは鍾離昧。笑)
殷通?ということで、項梁が目配せすると、

項羽が、なにか黒いものをポーイと投げます。
まーるく弧を描いて宙をとび、両軍の間にコロコロコロ…

「殷通はそこだぞ」
と、項羽が言ったとおり、転がっているのは殷通の首です。
ここまでずっと持ってきてたのかよ!

「おのれ項羽!!」
季布も怒ります。
しかしぼっちゃんはもちろんケロリ。「秦の法など、我々には関係ない!」
そうね…特におまえはずっとそうだったな…。
いいか2人とも、と項羽は続けます。
「天に逆らうな!!」
天(てん)、ときたぜ。このぼっちゃんよ…とテレビの前で呆れていると、
鍾離昧が代弁してくれました。(あ、季布だったかな…)
「天だと!偉そうに!英雄きどりか!」
まったくだ!どうなんだ項羽!
「そのとおりだ」………。
そうか、英雄きどりか…。
ついさっきちょいと暴れてブッ飛んじゃってた奴がヨー。
まぁ、いいや。ぼっちゃんは相変わらずです。
話がズレてます。話を戻してください、項梁さん。
ということで、項梁が話を続けます。
ガンコな2人にはこの手しかないであろう、てことで。
聞けば2人も、楚の出身だとか…
楚人の得意技、同郷攻撃!
最後はいつだって楚人押し。2人もムムっと黙ってしまうし。
項梁は話を進めます。まーとにかく楚人だろ、楚人だし、楚人同士さ。
で、

「故郷のことを、夢みたことがあるはずだ!」
と、いい顔で言います。これがトドメだ、というような言い方でした。

思わず、「はぅ…!」、となっちゃう鍾離昧。
おいおい…。
楚人つったらみんなこうなっちゃうのかよ…。
「同じ水を飲んだ仲間と、手をたずさえ、生死を共に戦おうではないか!」
と、ダメ押しの一発を叫ぶ項梁に、先にまわりの秦兵のほうが反応してしまいます。
「将軍!お願いです!」
とか言いながら、2人の後ろで膝をついてしまいました。
彼らも現地採用組なんでしょう。
勝負アリ。ということで。

2人も、項梁に従うこととなりました。
「我ら、つたない将にございますが、必ずや力を尽くして参ります」
拱手。
さて、騒ぎが収まりました。
これだけで会稽(かいけい)を完全に抑えたとは言い難いですが、
まーこの後、ちょちょいとやってしまうことでしょう。
じゃ、さいごに、恒例のアレやっとく?項羽ぼっちゃん。

もちろんだ!ということで、「楚を復興するぞーー!!」

「秦を倒し、楚を復興するぞーー!!」
項家の3人が並んだいい家族写真。
歴史ドラマでよく見る、ヒゲなでポーズの項伯がかわいい。
ここで、ナレーションが入ります。
項梁(項嚥将軍の息子)の決起を知って、人がいっぱい集まって、項梁もよくそれを
まとめて、なかなかの人気だったとか。
そんな話。
やっとこさ、彼らは反乱軍として立ち上がりました。
やれやれ。時間がかかったな。
まだ東南のはじっこにいますので、北、西に向かって進軍しなければいけません。
まだ先は長い。
さて、項家の話はここまで。
もうひとつの方へ場所は移動します。

沛県の城門を見上げる人々。
劉邦(りょうほう)とゆかいな野盗たちは、沛県まで戻ってきたようです。

劉邦と、役人ズ。
さて、とりあえず城門の上にわざわざ顔を出してきた県令に、
陳勝の反乱が起きてるぞ、もうダメだぞ!とか言っていますが、もちろん県令は
聞く耳もちません。
「でたらめを言うな!」

彼は、秦から派遣されたお役人。反乱軍がきたら殺されちゃうぞ。
とはいえ、目の前の野盗たちだって、入れるわけにはいきません。
「アニキ、だめだ」
と、城門前から戻ってきた樊噲(はんかい)や雍歯(ようし)。
劉邦はもう強行突破するしかないな、とか言い出しますが、蕭何さまが止めます。
城門は頑丈だし、とても突破できないぞ、とのこと。
でも劉邦は、このまま夜が明けたら秦兵がやってくるぞ、とさわいで、
「殺されるのを待つなんてできるか、行け!」と、

妙にやる気な雍歯たちに言います。
「俺がいく、門をぶちやぶる!」
雍歯はそう言って、城門に向かって行ってしまいます。
あーあー…。なんの策もなしに…。しかし雍歯やる気だなぁ…。
ちなみに、攻城戦では、守る方が圧倒的に有利であるとされています。
特例をのぞけば、だいたい攻撃側には守る側の3倍の兵が必要であるとか。
もちろんしっかり準備している県令。
しっかり占められた城門。
たいした数のいない劉邦たちに考えがあるのでしょうか??
いや、ない……っ!!てことで、ひたすら単純に城門にぶつかってゆく姿を、ダイジェストでお届けします。

近づいてくる野盗たちに向かって、火矢がとぶ!
(溝に流した油に火をつけ、それで着火して火矢を作るシーン、かっこよかった)

いつ造ったのか、どこから盗んだのか、藁っぽい盾でがんばって前進。

城門はこの丸太で破る気です。(無理だ!)前方に、盧綰(ろわん)と夏侯嬰(かこうえい)。

わちゃわちゃやりますが、城門はやぶれないし矢は飛んでくるしで困りきって、
城門の上に登るしかない!ということに。
丸太を立てかけて、樊噲、夏侯嬰が登ります。(↑必死に登る夏侯嬰。ファイト!)

登ったところで多勢に無勢!!
駄目だこりゃ、降りよう!とさわぐ2人のために足場を作ってやる雍歯。
よく働いております。

で、強行突破は失敗。(あたりまえ)
捨てゼリフをはきながら撤退。
「県令め!この糞役人!覚えてろー!」
口が悪いですねぇ。捨てゼリフはこうでないとな。

「やられた」
「城門はかたい」
とか言いながら戻ってきた子分たちに、劉邦はしぶい顔。
能なしか…!!
(この小競り合いでもちろん何人か犠牲がでています)

さてその頃。
県令のもとに、秦軍から援軍がくるとの連絡が。
びっくりしている県令。
「一体、どういうことだ?」
県令は援軍を読んではいないようです。
この様子だと、世間で起きてる反乱についても本当に知らないのかな??
こんなとこで、13話はここまで。
あーーー長くなった!!
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14、15話は話が少し停滞するので、サクサクっと進ませたいところです。
あ、もう時間がない!
最後に、項伯おじさんを演じておられる許毛毛(シュー・マオマオ)さんを
ご紹介。

おお、ご本人、思ったよりゴリゴリ系でいらっしゃる!
三国志の方にも出演されています。
えーと、許攸(きょゆう)役だったか。伯おじさんよりは、策士よりな方。
時代劇やってると知能派だけど、ご本人はマフィアみたいですね。(いい意味で!)
メンチきられたら泣きそうです。
だー急いだな。誤字脱字すごそう!
先に謝ろう!すみません!!!